ノンフィクション
あらすじ・概要 多数の死傷者を出した御嶽山噴火。たまたま現地にいた登山ガイドが、当時のことを振り返る。どのようにして噴火を生き延びたのか、そして生死を分けたのは何なのか……。亡くなった人を思いつつ、生き延びた人間が何をすべきかを考えるノンフィ…
あらすじ・概要 戦後の日本、岩手で行商人をやっていた著者は、そこで農民たちの困窮や、独特の文化、閉鎖的な社会での悩み事を知る。岩手の人々のために役立ちたいと思いながら、インテリ層として人々との距離感に悩む。当時もっとも乳児の死亡率が高かった…
あらすじ・概要 高知にある奇妙なマンション、沢田マンション。それは、専門的に建築を学んだことのない夫婦が、増築を繰り返して建てたマンションだった。沢田マンションの構造の紹介から、夫婦の半生、沢田マンション誕生の秘密を紹介。不思議なマンション…
あらすじ・概要 少子高齢化により多死社会になりつつある日本。著者は葬儀会社、エンバーマー、火葬場職員など「死」にまつわる仕事のプロたちを取材。インタビューや見学によってその姿を描き出していく。死者たちに携わり、生と死の境界線で働く人にこそ見…
あらすじ・概要 長野の丸子実業高校で、バレーボール部の男子部員が自殺した。母親、高山かおりはいじめが原因だと怒り狂い、高校を相手取って裁判を起こす。だが、母親の主張のほとんどは虚言だった。丸子実業は逆に母親を訴え返し、部員と学校の無実を証明…
今日の更新は、森功『黒い看護婦―福岡四人組保険金連続殺人』です。 あらすじ・概要 貧しい家庭に育った看護婦の吉田和子。彼女は金銭への執着心から、詐欺を繰り返すようになる。彼女の虚言と脅しによって、三人の友人が巻き込まれていく。和子が率いる四人…
あらすじ・概要 ユニクロのブラック企業っぷりを批判してきた著者。ユニクロの社長柳井社長の「どういう企業かをぜひ体験してもらいたい」という言葉をきっかけに、潜入調査を決意する。アルバイトとして面接に通った著者は、ユニクロで働き始めるが……。
今日の更新は、永田洋子『十六の墓標―炎と死の青春』です。 前巻の感想はこちら。 honkuimusi.hatenablog.com あらすじ・書籍概要 山岳ベースに移り、連合赤軍を結成した永田洋子ら。閉鎖的な環境の中で、総括・自己批判は暴力的な意味合いを強めていく。そ…
今日の更新は、小熊英二『生きて帰ってきた男――ある日本兵の戦争と戦後』です。 あらすじ・書籍概要 北海道の佐呂間に生まれた少年謙二は、1944年に出征する。その先でシベリアへと連れていかれ、抑留生活が始まった。著者が自身の父から人生を聞き取り、補…
今日の更新は、おざわゆき『凍りの手』です。 シベリア抑留の話と聞いて気になった作品。 あらすじ 著者は父のシベリア抑留の話を漫画にしようと、聞き取りを始める。学徒出陣の対象者として満州に向かった著者の父は、終戦後ロシア軍にシベリアに連れていか…
今日の更新は、『子どもの貧困連鎖』です。 新潮文庫のノンフィクションは結構読んでみたくなってしまうんですよね あらすじ 近年深刻化する子どもの貧困。定時制高校に通う子どもたちや、保健室で給食の残りのパンをかじる小学生。彼ら彼女らに取材し、具体…
親からの借り物。 うちはわりとリベラルというか、どちらかというと左寄りの家だと思うんだけど、佐藤優の本は飛び交っています。 あらすじ 技師と専業主婦の間に生まれた男の子、佐藤優。彼は教育熱心な両親に後押しされ、地元の塾に通い始めた。そこには、…
書籍概要 ナチス・ドイツ政権下、ユダヤ人として強制収容所送りになったヴィクトール・フランクル。過酷な環境に苦しむ一方で、医師らしい冷静な視点で収容所を俯瞰する。アウシュビッツを生き延びた男性の手記。
Twitterでおすすめされていたので読んでみました。図書館で取り寄せたのですが、思ったより分厚かったのでびっくりしました。 あらすじ 盲目の男性、マイク・メイは、手術によって視力を回復できるかもしれないと医者に告げられる。メイは悩んだ結果、手術を…
昔好きだった本を再読するシリーズ。高校生くらいかな あらすじ 共産主義者の父の影響で、幼いころをプラハの学校で過ごした著者。大人になった著者は、そのころの学友を訪ねていく。共産主義の崩壊と国の混乱を目の当たりにした少女たちは、どのような大人…
収容所と書いて「ラーゲリ」と読みます。 あらすじ 第二次大戦後、「戦犯」としてソビエト・ロシアの収容所(ラーゲリ)に収容された軍人の男性たち。日本に帰る日を夢見て、貧しい食事や厳しい労働に耐えていた。そんな中、日本人の中心的人物が病気で臥せ…
書籍概要 多数の死者と行方不明者を出した尼崎連続変死事件。その中心となったのは、角田美代子というひとりの女だった。著者は尼崎で聞き取り調査をし、その地獄のような手口と、被害の全容を明らかにしようとする。
Kindle日替わりセールであったので買ってしまった本。高野秀行の本がセールだとつい買いたくなるんですよね……。 書籍概要 悪ノリをして西サハラでマラソンをすることになった表題作、インドに入国するため改名をしようとする話、海外で起こったちょっと不思…
知り合いのおすすめで手に取った本です。大阪の話ですしね。 書籍概要 大阪の古本屋「青空書房」。そこに貼られた「ほんじつ休ませていただきます」という張り紙には絵と一言が書かれている。その張り紙を紹介しながら、店主が半生を語っていく。画集と語り…
Kindleセールで見かけたので買ってみた一冊。 野口健の自伝『落ちこぼれてエベレスト』の中で紹介されていたので一度読んでみたかったんですよね。 落ちこぼれてエベレスト (集英社文庫) 作者: 野口健 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2003/01 メディア: 文…
図書館のおすすめ本の棚にあったので借りてみた一冊です。 書籍概要 絵本作家中川洋典が、生きた牛を食肉に加工する施設を訪ね、そこで働く人たちにインタビュー。牛をさばく上でのコツ、仕事のやりがい、世間の偏見など、さまざまな観点から仕事を考えてい…
母からの借り物。 二次障害(発達障害の人が生きづらさにより精神疾患に罹患すること)がひどかったころのことを思い出しながら読みました。 書籍概要 うつから抜け出し、今は日常生活を送っているギャグ漫画家田中圭一。彼がさまざまなうつを抜け出した人た…
『恋するソマリア』を読みました。 ワセダ三畳青春記を読んで興味を持ったので手に取ってみました。 恋するソマリア 作者: 高野秀行 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2015/01/26 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (12件) を見る あらすじ 「アフリカ…
『殺人者はいかに誕生したか』を読みました。 ずっと積んでてやっと読みましたが、読んでよかったです。 殺人者はいかに誕生したか: 「十大凶悪事件」を獄中対話で読み解く (新潮文庫) 作者: 長谷川博一 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2015/03/28 メディ…
積読崩そうとして放置してた本を消化してます。『ヒンドゥー・ナショナリズム』もその一冊。 ヒンドゥー・ナショナリズム―印パ緊張の背景 (中公新書ラクレ) 作者: 中島岳志 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2002/07 メディア: 新書 購入: 1人 クリッ…
『世界をだました男』を読みました。 以前映画を見た『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』の原作です。 honkuimusi.hatenablog.com 映画がどのくらい創作なのか気になったので読んでみました。 世界をだました男 Catch Me If You Can (新潮文庫) 作者: フ…
『約束された場所で underground2』を読みました。 『アンダーグラウンド』の続編ということで読んだ本です。 約束された場所で―underground 2 (文春文庫) 作者: 村上春樹 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2001/07 メディア: 文庫 購入: 14人 クリック: 7…
『モーツァルトとクジラ』を読みました。 モーツァルトとクジラ 作者: ジェリーニューポート,ジョニードッド,メアリーニューポート,Jerry Newport,Johnny Dodd,Mary Newport,八坂ありさ 出版社/メーカー: 日本放送出版協会 発売日: 2007/01 メディア: 単行本…
『アンダーグラウンド』を読みました。 1000円くらいするのか、高いな~と思ったら700ページで二段組みという文章量。むしろ安かったです。 アンダーグラウンド (講談社文庫) 作者: 村上春樹 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 1999/02/03 メディア: …
『オシムの言葉』を読みました。 バーナード嬢曰く。 (REXコミックス)で絶賛されていたので気になって読みました。 オシムの言葉 増補改訂版 (文春文庫) 作者: 木村元彦 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2014/01/04 メディア: 文庫 この商品を含むブログ …