あらすじ
晴れて恋人同士となった綾音と詩也。しかし、脚本担当のいち子から、交際を認めてもらえなかった。二人は付き合っていないという体で生活することになる。そしてレグルスのバレンタイン公演は、毎年恒例の「ロミオとジュリエット」になって……。
男女が逆転したドラキュラ公演
ホワイトデー公演はドラキュラ伯爵とミナの男女を逆転させた公演。今度は詩也が、綾音に吸血鬼の気持ちを教えていきます。
公演シーンは、詩也の成長を感じて、なんだかしんみりしてしまいました。幸せであればあるほど、今後の苦難がうかがい知れる気がして。
そして、打ち切りを知らせるあとがきは、リアルタイムで読んでいた人はショックだったでしょうね。
野村美月はライトノベル作家ではかなり大御所の部類に入るけれど、彼女をもってしてもシリーズを完走することは大変なことなんですね。
もう一冊、補完編を楽しみにしています。
各話感想
第一話 ロミオとジュリエットはつきあっていない
ロミオとジュリエットを上演する話。
付き合っているのに付き合っていないと主張せざるを得ないのはラブコメっぽくて楽しいですね。
第二話 王子と吸血鬼のスキャンダル
偲が片思い相手、梶の試合を見に行く。
偲がかわいくてほっこりします。でもこの二人の仲は遅々として進展しなさそうだな……。
第三話 ホワイトデーの長いキス
ホワイトデーのお返しに悩む詩也は、百合香に一緒にお返しを選んでもらう。
いちゃいちゃしやがって! という回でした。リア充っぷりがうらやましいですね。この後は波瀾万丈みたいですが。
第四話 卒業式の話~吸血鬼は去らない
卒業式とカレナの卒業公演を見に行った綾音と詩也。
めちゃくちゃ気になる引きが入っていて、ここで打ち切りとは残酷だなあと思いました。補完編あるけど。
まとめ
ナンバリングされた巻はここで終わり。残念ですが、読んでよかったと思います。補完編となる最終巻も楽しみにしています。
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