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「シナリオ」を作りすぎない生活を目指そう―高山恵子・平田信也『実践! ストレスマネジメントの心理学』感想

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実践! ストレスマネジメントの心理学

今日の更新は『実践! ストレスマネジメントの心理学』です。

ストレスマネジメントの本を読むシリーズ。

 

書籍概要

日常生活で避けられない「ストレス」。それとどう付き合っていけばいいのか。ストレスをコントロールし、それに縛られない生き方を目指す。そのために何ができるかを解説する一冊。

 

 「シナリオ」を作らずに生きよう

なぜ不安やいらだちなどのストレスを感じてしまうのか? それは、起こったできごとに対してシナリオ(物語)を作ってしまうからだと著者は述べます。

 あなたがもし、人にカチンとくることを言われたとき、「……とあなたが思ってるだけ」と心の中で自分に言ってみてください。

 たとえば、「あなたはいつもミスする。最低だね」と言われたとします。そんなときに、ぜひ使ってみてください。

 「事実はいつもじゃないし、最低でもない。あなたがそう思っていることだけが事実」と、相手が作ったシナリオだということを確認しているわけですね。

(P93)

人に「無能」と思われることと、実際に本人が無能であることは別である。そう思うと確かにすっきりします。

相手の評価をうのみにせず、「本当にそうかな」と問いかけてみると、違ったものが見えてくるかもしれない。そう思うと少し安心しますね。

私も自分自身を顧みると、「この人はこう思っているに違いない」とシナリオを作ってしまっていたので、意識的に「シナリオはシナリオ」と区別できるようにしたいです。

 

本全体としては、さほど長くないながらも情報量が多く、知らないことがたくさん載っていたのでお得感がありました。

話の展開が早く、延々と同じことを説明されるとまだるっこしくなる私としてはありがたかったです。

 

反面、この本はやたらとカタカナ用語が多いので、その点ではわかりにくかったです。専門用語は仕方ないとして、「メカニズム」とか「ポイント」は日本語でもなんとかなると思うんですがね……。

 

まとめ

情報量が多くてお得感のある本でした。がっつり知識を得たい人にはおすすめです。

事実を重んじることを心がけて、あまりシナリオを作りすぎないように生きていきたいですね。

実践! ストレスマネジメントの心理学

実践! ストレスマネジメントの心理学

 

 

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