今日の更新は、アニメ化もされている『彼方のアストラ』感想です。
あらすじ
カナタたち高校生は生徒たちだけの宇宙キャンプに向かった。しかしそこで謎の球体に包まれ、宇宙空間に飛ばされてしまう。彼らは何とかそばにあった宇宙船にたどり着き、母星への帰還に挑む。
すべての疑問が解決する手腕にしびれた
設定としてはド直球のSFジュブナイル。いくつもの星をたどり、食料や水を収集しながら母星へ近づいていきます。それぞれの得意分野を駆使しながら星を探索、問題があれば解決策を探す繰り返しです。
どんな困難があっても全力で生き残ろうとする少年少女たちは見ていて勇気づけられました。
主人公でもありタイトルにもなっているカナタのムードメーカーっぷりがよかったです。まっすぐだけれどばかではなくて、ちゃんと仲間のことを考えて秘密も持てるし作戦も組める。熱血主人公ってこいつ本当にリーダーの器か? と思うことも多いんですがカナタは本当にかっこいいリーダーでした。
カナタがリーダーだったからこそみんなも希望を失わずに済んだんだと思います。
そして伏線を丁寧に敷き詰めながら、終盤で一気に回収していく手腕は本当にしびれました。
なぜ主人公たちが狙われたのか? 謎の球体の正体は? なぜ飛ばされた場所に宇宙船が浮かんでいたのか? それらすべての疑問が解決していくのには驚きと同時に興奮も覚えました。
壮大な話でありながら、5巻で引き延ばしも打ち切りもなくきっちり終わるところが最高です。漫画のほとんどが連載という形式をとる以上、過不足ない終わり方をする作品は珍しいんですよね。でもきちんと伏線を改修しきって潔く終わりました。
キャラクターも意外性があって面白かったです。役割分担されていて、ベースの設定はテンプレなんですけれど、クールなザックが実は〇〇だったり、お調子者のルカが実は××だったり、そういう「実は……」の設定がたくさんあるのが好きでした。
とりあえずくっついた組は末永くお幸せに。どの組み合わせも苦労しそうだけど……。
あと『彼方のアストラ』というタイトルの多重の意味がすごいですね。【ネタバレ】
まとめ
きっちり始まってきっちり終わる、オチがいい作品が大好きな私としてはすごく面白かった作品でした。
アニメを見ている人はぜひネタバレなしで見てほしいです! 見終わったらついでに漫画も読んでほしいです。