今日の更新は、『レディ・プレイヤー1』です。
あらすじ・概要
仮想現実の中のゲーム「オアシス」。そこでは逝去した制作者がしかけたイースターエッグ探しが行われていた。三つの鍵を見つけたプレイヤーは、製作者の膨大な遺産とオアシスを管理する権利が与えられるという。プレイヤーの一人であるパーシヴァルは、強力なプレイヤーアルテミスとともに鍵探しに身を投じる。
チート作品なのにどこか憎めない映画
はっきり言ってしまうとこれはチート物語の系譜ですよね。現実ではさえないオタクが、ゲームの中で無双をして、彼女を手に入れて、気のいい友達とわいわいやる。
あらすじだけだと嫌らしいんですが、ストーリーのテンポの良さ、映像技術の壮大さ、実在のサブカルコンテンツのパロディなどで気にならなくなっているところがすごいですね。イラっとくるチートものというやつは、それ以外に面白いところがないからつまらないのだと気づきました。
そしてどこか人を食ったような終わり方には笑ってしまいました。ああいう終わり方だからこそ憎めないところがあります。
しかし私自身のサブカル知識が偏っていて、メジャージャンルを通ってきていないものだからパロディ元がわからないネタが多かったです、私よりずぶずぶにフィクションを楽しんできた人向けでしょうね。
「俺はガンダムで行く」もどの辺が熱いのかよくわからないまま終わってしまいました。
◎ここからネタバレ◎
オアシスを救った結果リア充になって彼女とキスしながら「現実こそがリアル」と終わったところがめちゃくちゃ笑えました。本当、最後の最後でオタクを裏切っていく作品です。
確かにリアルなくしてゲームは成り立たないんですけれど、メッセージの出し方がムカつくリア充のテンプレすぎてメッセージを受け取るどころではありません。
でもこのエンドでなければ逆に俺TUEEEそのままになってしまって、オタクの中で完結してしまう作品だったと思います。
オタクの自己満足に終わらせなかったのは賢いですよ。