ブックワームのひとりごと

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なかなかネタ晴らしがされなくてまだるっこしい―秋山瑞人『イリヤの空、UFOの夏 その1』

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イリヤの空、UFOの夏 その1 (電撃文庫)

 

あらすじ・概要

夏休みの終わり、浅羽直之は忍び込んだ学校のプールで不思議な女の子に出会う。浅羽の中学校に転校してきたその少女、伊里野は、クラスメイトと仲良くできなかったり、突然鼻血を出したりと、どこかおかしい。浅羽は伊里野と交流を重ねていくのだが……。

 

戦争の気配が気になるのにネタ晴らしされない

前評判で期待値を上げすぎたというのもあるんでしょうが、思ったほど面白くなかったです。

そもそも中学生のどきどきわくわくの青春模様より、作品に満ち溢れる戦争の気配のほうが気になってしまいます。でもなかなかネタ晴らしがされないので、まだるっこしい気分になりました。

それから描写がすごく長くてついつい読み飛ばしたくなります。下駄箱に手紙を入れられているシーンですら長い長い。早く話を進めてほしいです。確かに文章は上手いですが、それ以上の感想がありません。

 

しかしまだるっこしいのは、この作品について私が昔ネタバレを読んでしまったところもあるでしょうね。まったく事前情報がなければまた違った印象になるのかもしれません。

 

しかし同作者の『猫の地球儀』『鉄コミュニケイション』は面白く読んだので、題材との相性が悪い気がします。

 

一応全巻まとめて買ったし、続きを読めば印象が変わるかもしれないので、少しずつ読み進めるつもりです。

イリヤの空、UFOの夏 その1 (電撃文庫)

イリヤの空、UFOの夏 その1 (電撃文庫)

  • 作者:秋山 瑞人
  • 発売日: 2014/03/26
  • メディア: Kindle版
 
イリヤの空、UFOの夏 その2 (電撃文庫)

イリヤの空、UFOの夏 その2 (電撃文庫)

  • 作者:秋山 瑞人
  • 発売日: 2014/03/26
  • メディア: Kindle版