ブックワームのひとりごと

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しぐさや声優の演技に寄ったアニメ化―『AURA~魔竜院光牙最後の闘い~』(アニメ映画版)

AURA~魔竜院光牙最後の闘い~

 

あらすじ・概要

高校デビューを果たした佐藤一郎は、忘れ物を取りに帰った夜の学校で、青いローブを着た少女と出会う。「リサーチャー」と名乗った彼女に一郎は協力を申し出る。しかし次の日、彼女は佐藤良子というクラスメイトだと発覚する。彼女は妄想の中「リサーチャー」を演じるイタい女子だった。

 

せりふやモノローグに頼らないアニメ化

 小説を読み返した後、アニメも見てみたくなってdアニメに登録、視聴しました。

honkuimusi.hatenablog.com

 

まず小説で特徴的だった一郎のモノローグがざっくり削られていました。このモノローグのおかげで、読者はすぐに一郎がただ者ではないことがわかるのですが、それがなくなると「普通の少年」であることが強調されます。小説とは別の解釈ができて面白いです。

確かに黙っていれば一郎は普通の少年で、ファンタジーへの傾倒さえなければ、特別ではないんですよね。これはちょっと小説の見方も変わりそうです。

 

静止画が多かったり、コストがかかりそうな描写は簡略化されていたり、予算が足りなかったのかなという部分はあります。しかし映像だからこそできるちょっとしたしぐさだったり、声優たちの演技だったりは見ごたえがありました。

原作が特徴的だからこそ、あえてせりふやモノローグに頼らないつくりには好印象です。

 

原作のテーマやおおまかなストーリーは踏襲しつつ、映像でしかできない描写も入れてくれて、いいアニメ化だと思います。

原作好きとしては面白かったです。