ブックワームのひとりごと

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ゲーム会社のデザイナーの男性がうつになって復職するまで―ミヨシ『ぼくのうつやすみ 『うつ』になったけど帰ってこれました』

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ぼくのうつやすみ 『うつ』になったけど帰ってこれました

 

あらすじ・概要

憧れのゲーム会社にデザイナーとして入社したものの、忙しさや仕事のストレスからうつを発症してしまった著者。休職して家にいる間、無気力になったり自分を責めたりする。しかしうつをきっかけに少しずつ考え方が変わり、社会人としての生き方も変化させることとなる。

 

ゲームデザイナーの男性が自分の生き方を変えるまで

かわいらしい絵柄であり、読んでいるだけでほっこりする作品。しかしその内容は結構つらい話です。

 

うつをきっかけに、著者は嫌でも人生を変えなければいけない必要に迫られます。「こうあるべき」という価値観を捨てるのは、結構辛いものです。

しかし著者は、職場で配置換えを受けた後、新しい自分の居場所を得ます。その過程は読んでいてほっとするものがありました。

 

クリエイター業界=仕事は忙しいもの、という固定観念が強くて、ほどほどの仕事の負荷で雇ってもらえる場合が少ないと思います。だから著者みたいな働き方が許されれば、いろんな人が得するのではないでしょうか。身の回りでも「仕事が厳しいから」ってクリエイター業界をあきらめる人が多かったし。

 

著者の職場みたいに理解してもらえる場所ばかりではないでしょうが、精神疾患を抱える人間としては救いのある話でした。

 

おまけ要素のゲームに関する漫画も面白かったです。オタクのトークはなぜか聞いていると癒されます。