あらすじ・概要
恋がしたくて大学に入った都留たまきは、航空部のグライダーを壊してしまい、それをきっかけに航空部に入部する。グライダーの楽しさにほれ込んだ彼女は、大会を目指し、航空部の活動に明け暮れる。
良くも悪くも一昔前のスポーツもの
ストーリーは好みではありませんでした。良くも悪くも一昔前のスポーツものといった感じ。と言いつつ調べたら原作は2015年の作品なんですね。そんなに昔じゃない。それはちょっと……。
全体的に「主人公すごい!」という方向性が強すぎて、登場人物の行動もテンプレ的で、感情移入したり応援したりできなかったです。
展開も「主人公に厳しいことを言うキャラが現れる→主人公が実力を見せつけて見直させる」というのを三回繰り返しているのでさすがにくどいです。100分の映画ですよ?
原作のせいか映画の脚本のせいかわからないですけれど、あまり面白くなかったです。
あと背の低い主人公の外見をあれこれ言うキャラがいたり、他人の恋路をとやかく言うキャラがいるのもイラっとくるものがありましたね。
しかし空やグライダーの描写はよかったです。広い青空に向かっていく高揚感、街や大自然を見下ろす楽しさは気持ちよかったです。
空の描写だけで、「なぜ航空部の人たちが空を目指すのか」という説得力を持たせているのはすごいです。
おすすめするかと言われるとしないけれど、飛行機やきれいな景色が好きな人が見るとまあまあ楽しめるのではないかと思います。