ブックワームのひとりごと

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事実婚夫婦が「お互いに無理しない」結婚生活のために話し合い分担し合う―水谷さるころ『どんどん仲良くなる夫婦は、家事をうまく分担している』

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どんどん仲良くなる夫婦は、家事をうまく分担している。 (幻冬舎単行本)

 

あらすじ・概要

お互いに過去の結婚生活に失敗し、「事実婚」という形で再婚した著者夫婦。無理をしない、言いたいことは言う結婚生活を目指すも、その道のりは平坦ではなく……。家事、子育て、日常の事務手続き、親戚との付き合いなど、夫婦はどう分かち合えばいいのか考えるコミックエッセイ。

 

話し合って暮らしていくのは大変だけど愛情でもある

タイトルがあまり内容に即していなくて損していると思います。「家事をうまく分担してどんどん仲良くなる夫婦」になりたい、なるのを目指す本なので。

 

女性からの視点で描かれているので男性陣としては耳の痛い内容かもしれませんが、決してミサンドリー的な作品ではありません。むしろ固定化された男性らしさを乗り越え、楽しく生きていくにはどの方面に進めばいいのか考えてくれる本です。

 

ただ、「言いたいことを言って話し合って生きていこう」と思っても、そう簡単ではありません。「察してほしい」と人間ついつい思ってしまうものですよね。著者夫婦も何度も軋轢を繰り返しながら、負担を分け合う生活について話し合います。

関係を続けていくには努力が必要なんだなとしみじみ思いました。

 

けんかのシーンも多いので、読んでいてほのぼのするような内容ではないんですが、軋轢の痛みを伴ってでもこの人と一緒にいたいのだ、と思うとそれはそれで愛情だと思います。

夫婦生活だけれはなく、人と人が一緒に暮らすことに関しては参考になりそうです。