たかはしみき『ますます! 東京ひよっ子3人暮らし ~イヤイヤ大魔王降臨!試練の2さいくん編~』
東京で子育てをしながら暮らす著者。多忙な夫に代わり、基本的には著者が子育ての担当。2歳になった息子はイヤイヤ期を迎え、なだめたりいらだったりしながらも必死に反抗期に付き合っていく。
イヤイヤ期って大変なんだな~というのがまずひとつ。いらだったり愚痴を吐いたりしながらなんとか乗り切った著者はすごいです。
母親べったりになってしまったときの夫の悲哀、そして成長に伴い家庭に変化が少しずつ現れていくところもよかったです。家族は変化をし続けるんですね。
細川貂々・大野裕『ツレと貂々、うつの先生に会いに行く』
うつを経験した「ツレ」とその妻でツレのうつ病を漫画化した著者が、精神科医、大野裕と話してうつの治療や家族の心構えを取材。うつのことがわかるコミックエッセイ。
内容としては基礎的なものですが、漫画になっているので読みやすくはあります。
絵柄がかわいい。
まついなつき『まさか私がPTA!?』
KindleUnlimitedで読了。
シングルマザーだった主人公は、ひょんなことからPTAに関わることとなり、その面倒くささと存在意義について考える。著者が自分の体験談をもとに描いたフィクション。
わりとPTAに肯定的な内容のため、「PTA滅ぶべし」と言うタイプの人はがっかりするかもしれません。
しかしなんだかんだ、子どもを通して地域に関わること、保護者として学校をサポートすること自体は「悪いことではない」というのが重要なのだと思います。それが非効率な運営でなされているのは問題だけれど。
人はひとりでは生きてはいけない。それは面倒くさいことでもあり救いでもある、という話でした。
日高トモキチ・玉川数『里山奇談 めぐりゆく物語』
人と自然が交じり合う場所、里山。そこで起こった不思議な出来事、動植物の不思議な話、神々や妖怪の言い伝え、ちょっと怖い話などをまとめた怪談集。
著者の知り合いにそういう人が多いのか、昆虫採集を趣味としている人のエピソードが多かったです。虫の不思議な話というのは初めて聞いたので新鮮でした。
ただ、収録されている怪談の内容はかなりピンキリで、怪談どころか不思議な話ですらないだろうというものも多かったです。
ネタや語り口自体はいいんだけれども、物語の取捨選択や編集にはもうちょっとこだわってほしいところです。
水谷さるころ『ボンクラ隊が行く!おいしい台湾食べたいわん』
漫画家水谷さるころとその夫、ノダD、ふたりの息子、さるころの弟が四人で台湾を巡り、台湾の町や夜市を歩きながらひたすら台湾グルメを食べつくす旅行記コミックエッセイ。
本当に食べているシーンばかりのコミックエッセイでいした。少しお参りやクルーズの話題が出てくるだけ。すごい。
ただ著者の夫婦生活のエッセイを読んだ後だと、この台湾旅行の中でもいろいろあったんだろうなあ……と察してしまいます。
あと本当に著者の息子が大人しい子ですごかったです。こんな素直な赤ちゃん珍しいですね。