ブックワームのひとりごと

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平凡な召使いが魔法使いの教育を受けて王様になる―『王様の剣』

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あらすじ・概要

ワートことアーサーは、養い親の息子の召使いとして暮らしていた。ある日ワートはマーリンという魔法使いと出会う。未来を見たことがあるというマーリンは、ワートに現代的な学問を教え、暴力ではなく知恵で困難を乗り切る方法を教えようとする。ワートは戸惑いながらもマーリンに学ぶが……。

 

価値観古いけどだらだら見る分にはいい

すごく面白いわけではないですが、だらだら見る分にはいいかなという映画です。

脚本は正直ガバガバで、起承転結がちゃんとしていないし、肝心のワートが剣を引き抜くくだりも唐突で今までのストーリーとあまり関係がありません。

いわゆる「おばさん」属性に対する態度もひどいです。かわいい若いリスの恋は良いもののように扱うのに、おばさんリスのそれは醜いと表現します。悪役とはいえ、醜い魔女の描写も露悪的ですね。

 

ただマーリンをタイムトラベルできるキャラと設定したことで、ファンタジーの中でSFな視点が生まれたことは面白かったです。マーリンが作中で先進的な価値観を持っていることが自然に見えます。また、権力や暴力を重んじる周囲との対比にもなっています。

テーマ自体も「勉強しろ」というところから揺らがないのでわかりやすいですね。

 

いろいろ言ったけれど悪くないかなと思えるのは、映画が短いから、そしてディズニーの作画があるからな気がします。このふたつがなければもっと評価を下げたかもしれませんね。

 

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