ブックワームのひとりごと

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【ろう者家族の中でひとりだけ耳が聞こえる少女が、親離れをする】『コーダ あいのうた』

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コーダ あいのうた(字幕版)

 

あらすじ・概要

耳の聞こえない家族の中、ひとりだけ耳が聞こえる人間として生まれて来たルビー。彼女は音楽のレッスンで歌の才能を開花させ、音楽に関する学校に通いたいと思うようになる。しかし耳が聞こえない家族たちは、ルビーが家から離れようとすることに不安と戸惑いを感じる。

 

親と子どもの青春物語

耳の聞こえる主人公が家族に縛られることをやめ、家族の側も子どもを縛ることをやめる。家族の成長の物語でした。
 
主人公の家族が、決して悪人ではないながらも、閉鎖的な環境で暮らしてきたゆえに、おかしな言動をしてしまうのが切なかったです。
悪気はないだろうし、実際のところ善意なのだろうけど、こんな言い方しなくていいじゃないか、というせりふが多いです。
 
後半で、主人公の母親が、耳の聞こえる子どもが生まれてきたとき「わかり合えないのではないか」と不安になったことを吐露します。
ろう者はかなり独自の文化を築いていて、私もまるで日本の中に別の国があるようだ、と思ったことがあります。
 
とはいえ「音楽の教育を受けたことのないような女性が、こんないきなり上達するか?」という大きなツッコミどころはあります。
でもオーディション番組で「無名の新人がものすごく歌が上手くて話題をかっさらう」場面が繰り返し流されるのと一緒で、視聴者の願望なのでしょうね。

 

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