あらすじ・概要
漫画家、ヤマザキマリは、歴史オタクの夫と共に、また、自らも望んで世界を飛び回ってきた。住んだところのそれぞれの文化の面白さ、また、トラブルの内容、出会った人々の濃さを描くコミックエッセイ。
世界を股にかける夫婦のタフさと適応能力の高さ
著者と夫のタフさが印象的な作品でした。
著者は幼い頃から外国に憧れ、海外に移住して漫画を描きます。
また、著者の夫も極度の歴史オタクで、「興味があるから」という理由で海外に移住し、史跡を巡ります。
自ら違う文化の国に赴き、文句を言いながらもそこに適応していく著者夫婦はタフですね。
著者と夫のなれそめについても個性的で、「それは恋愛っていうのか？」という内容で面白かったです。本人たちが幸せならいいのかな……。
個人的に好きだったのはイスラーム圏でのエピソードです。同じイスラーム圏でもかなり文化が異なり、言語さえ違うのは興味深かったです。
特にシリアの、歴史的な遺跡だらけなのに、観光業をろくにしていないところに少し笑ってしまいました。政情が不安定なのもあるかもしれませんが。平和になってどんどん観光客を呼んでほしいですね。
