あらすじ・概要
母娘ともに発達障害の家庭。著者は娘、ひまの空気の読めなさや態度の悪さを心配し、社会性を学ばせようとする。しかしなかなかそれは伝わらず……。焦ったり悩んだりしながらも、発達障害の子育てについて描く。
他罰的な子どもをどう育てればいいのか
いわゆるよくしゃべるタイプのコミュ障、そんな子どもを育てる話です。
自分も傷つきやすいのに相手を否定してしまう、
しかし、努力の問題ではなく、脳味噌の体質として「相手が違う価値観の持ち主だと理解できない」だけというのがまた大変ですね。
本人は「他人に攻撃的になること」に問題を感じていないので、なおさら支援が難しいです。
昔、しょうもない理由で周囲にけんかを売りまくり、みんなに悪口を言われていた子のことを思い出しました。
今でもけんかを売られたこと自体はムカついていますが、会うことがなくなった今は彼女も何とか人生をやっていればいいと思います。
コミックエッセイだし、だいぶ昔の作品なのでネタバレしてしまいます。この漫画は、著者の友人が「(娘が)昔の著者にそっくり」と言うところで終わります。
このオチが作品全体を引き締めていますね。
親から見て「困った子」でも、まだ成長段階なだけで人生をジャッジするのは早いのかもしれない、そして何だかんだ子どもも友人を得て何とかやっていくのかもしれない。そう思わせる終わり方でした。