ブックワームのひとりごと

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『びっくり妊娠なんとか出産』細川貂々 小学館 感想

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びっくり妊娠 なんとか出産

 

あらすじ・概要

子どもを持つ機会がなく、ずっとふたりで生きていくのだろうと思っていた著者夫婦。だがある日偶然子どもを授かる。高齢出産のリスク、子どものいる生活への不慣れ、伴侶への不満など、妊娠から出産までもこもごもを書いたコミックエッセイ。

 

母体を理解しない専業主夫に笑うけど対等なのかも

母体を理解しない発言を繰り返すツレ氏のことを批判しているのが笑えます。これでツレ氏が聖人君子だったら逆に自分と比べて落ち込むと思うので、このくらいがいいんでしょうね。

ツレ氏もたまに書いているコラムで著者への不満を書いているので、これはこれで平等なのだと思います。

 

母親教室に行くと家事や子育てに理解のない男性に出くわすのは示唆的ではあります。

私は家事と仕事をする人を分けるのが悪いとは思いませんが、相手が倒れたときには備える必要があると思います。今の関係が永遠に続くとは限らないんですけどね。

 

ラスト近くで「帝王切開にしてください」と言うツレ氏の姿がドラマチックでした。彼はつい最近安易に帝王切開にすれば? と言って著者にムカつかれていたのです。しかし言葉って文脈で変わるんだなあと思うシーンでした。