ブックワームのひとりごと

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劇場版「パタリロ!」小林顕作 感想

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劇場版「パタリロ!」

 

あらすじ・概要

マリネラ王国の皇太子、パタリロはタマネギ部隊とともに大英帝国に渡り、そこでボディーガードのバンコランと記者のマライヒと出会う。ダイアモンドをめぐる陰謀に巻き込まれたパタリロは、過去から未来へ奔走する。

 

セクハラシーン多すぎで子どもには見せたくない

面白かったんだけど、同時に複雑な気持ちにもなる作品でした。とりあえず、フィクションと現実の区別がつかないような子どもには見せない方がいいと思います。現実でやったら即アウトなセクハラシーンが多すぎるので……。悪ガキだったら真似して大変なことになります。

 

低予算映画であることを開き直る姿勢がすごいです。背景の多くが簡単なスタジオセットだし、衣装は安っぽいし、映像で描くのが難しいシーンはイラスト背景になります。

話さえわかればリアリティはどうでもいいという潔さがあります。

その一方でフルCGの戦争シーンが挿入されるところが笑います。予算の使い方を間違っているでしょう!そこも含めてギャグなんだと思いますけど。

 

あまりにもくだらなさすぎるゆえに、この作品を作る手間で他の作品を作った方がいいのでは……と思ってしまいました。邦画というジャンルが年間100本ぐらい名作が出るジャンルであればこういう作品があってもいいと感じるかもしれませんが、そうではないですからね。

そういう意味で複雑な感情になる作品でした。