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『ミモザの告白4』八目迷 ガガガ文庫 感想

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ミモザの告白 4 (ガガガ文庫)

 

あらすじ・概要

「女の子として生きることにした」汐。しかし、汐の家庭は複雑な事情を抱えていた。汐の妹、操の視点から語られる、家族の過去とは。そして、汐と友人として接してきた咲馬も、これからの汐との関係を考えることになる。

 

汐と操の家族事情にしんみりする

汐とその妹、操の過去編。時系列が過去ゆえに、番外編のような雰囲気ですね。

汐のジェンダーのことより、汐と操の特殊な家庭事情に重きを置いています。

実母を病気で失ったきょうだいは、現在父親の再婚相手である雪と暮らしています。

操が変わっていく状況の中で、さらに汐が「女の子として生きていく」と決めたことが子ども心にショックだったのだろうと思います。

「お兄ちゃんであること」を求められた汐が、それを呪いだと思いたくないというのが染みました。

 

ただ操が汐を受け入れられないのは操の問題なので、私は、汐がそこまで気を遣わなくてもいいのではないかと思います。汐も、お兄ちゃんと言えども未成年ですからね。

でも未成年なんだからそこまで責任を負わなくていい! と思うのも大人の価値観かもしれません。ややこしいですね。

 

そしてついに、腹をくくった咲馬。汐とどこまで一緒に行けるかはわからないですが、今はその決断を支持したいです。

次巻は大きく話が動き出しそうで、楽しみです。

 

 

 

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