あらすじ・概要
食育に興味を持った著者は、自ら農業を実践するために稲作を学ぶ。長期滞在で稲作の一年間を体験するが、そこでは大変なことばかりで……。農業の大変さと、そこで生まれる楽しさを描いたコミックエッセイ。
農業って重労働だなあ
農業って重労働だなあ~と思う作品です。
農業を便利にする機械はたくさん生み出されましたが、機械があっても人間がやらなくてはいけないことも多く、大変そうでした。
私は都会育ちなので農業には詳しくありません。なので知らないことばかりで面白かったです。
稲作における一年のカレンダーは調べれば出てくるんですが、「実感」はなかなか読めません。そういう意味でこういう理屈より実感を大事にした読み物も重要だなあと思います。
印象的なのは土地を離れて農業をすることにたいして父親から反対を受けたことです。確かに都会人ならともかく、農業をやっている土地からわざわざよその土地に出かけて農業をするのは「何のためだ?」となるかもしれません。著者の父には土地への愛着もあったのかも。
著者から理由を聞いたら納得してくれましたが、こういう心の動きって興味深いです。
個人的には農業を美化しすぎるのもどうかと思いますが、やってる人にとっては大切な仕事なんだよなあ、と思いました。