ブックワームのひとりごと

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『うちの母ってヘンですか?』田房永子 秋田書店 感想 変な母を持つ人たちへのインタビュー

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うちの母ってヘンですか? (Akita Essay Collection)

 

あらすじ・概要

過干渉の母親を持った著者は、同じ経験を持つ人たちにインタビューする。困った親の元に生まれた人たちの悩みとは……。怒り、悲しみ、やるせなさを子どもの視点から描くコミックエッセイ。

 

変な母親を持つ人々へのインタビュー集

毒親持ちの著者が、他の毒親持ちの人たちにインタビューした漫画。

みんな大変だなあという気持ちになりました。

私は親に恵まれた方だとは思うので、こういう情報は発信している人がいないと知る機会がありません。生まれや育ちにとらわれている人はいろんなところにいるのでしょう。

登場する人々には親と縁を切った人も切っていない人もいるので、スカッとした読後感を求めると肩透かしかもしれません。しかし現実問題、親との縁を切れない人もいるだろうな……と思います。

 

毒親から逃げる手段として、レオパレスみたいなウィークリーマンションに入るというのが複数回出てくるのが面白かったです。

あれこれトラブルを聞くレオパレスも、人を救っているわけですね。

毒親から脱出したい人のための部屋の借り方、というハウツー本があればウケるかもしれません。

 

母親について語るたびに感じるのは、父親の無関心です。登場する父親たちは暴走する妻を止めようともせず、あるときは同調し、あるときは無視しようとします。

子どもに対する無責任を感じてやるせないです。

 

 

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