ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

森見登美彦

乙女に近づきたいモテない男が京都の不思議に巻き込まれる―森見登美彦・音らんまる『夜は短し歩けよ乙女 新装版』

あらすじ・概要 冴えない京都の大学生である「私」は、サークルの後輩である乙女に恋をする。何とか彼女の目に留まろうと努力するのだが、その努力がずれているためなかなか実を結ばない。京都は、天狗や古本の神様が住まい、止まない大雨や謎の風邪が発生す…

うだつが上がらない青年と乙女のめくるめく一夜―『夜は短し歩けよ乙女』(アニメ映画版)

今日の更新は、『夜は短し歩けよ乙女』です。 あらすじ・概要 うだつが上がらない大学院生「先輩」は、「黒髪の乙女」に片思いをしている。なるべく彼女の目に留まるべく奔走するが、思いは空回りをし続ける。古本市や秋の学園祭など、一夜のはずなのにくる…

ストーリーの間がしっくり来ず―森見登美彦『ペンギン・ハイウェイ』

今日の更新は、森見登美彦『ペンギン・ハイウェイ』です。 あらすじ・書籍概要 小学四年生の「ぼく」の町にペンギンたちが現れた。どこからともなくやってきたそれは、歯科医院のお姉さんが関係しているようで……。「ぼく」はペンギンたちに対する研究を始め…

絵にまつわる不条理な話が怖すぎる―森見登美彦『夜行』

今日の更新は、森見登美彦『夜行』です。 あらすじ 京都で学生時代を過ごした六人が、鞍馬に集った。話題の中心は失踪した「長谷川さん」。やがて六人は、旅にまつわる不思議な体験を話し出す。それには「夜行」という絵がかかわっていた。

毛玉たちの恋、ぎすぎすする天狗たちの戦い 森見登美彦『有頂天家族 二代目の帰朝』感想

このAmazon画像には反映されてないけれど、二重カバーださすぎ問題はこの巻でも続いています。 本当にもうちょっとかっこいいカバーにしてほしいです。 あらすじ 京都の町に赤玉先生のかつての弟子「二代目」が帰ってきた。二代目は、赤玉先生と弁天を憎悪し…

濃いキャラクターが毎日お祭り騒ぎ 森見登美彦『有頂天家族』感想

この、めちゃくちゃダサい二重カバーはなんとかならんかったのか。アニメ絵でもいいから、もっと持ってて楽しいデザインにしてほしいです。 あらすじ 父親が人間たちに狸鍋にされてしまった狸の四兄弟。しかしその息子たちは阿呆ばかりだった。主人公である…

学校をめぐるアンソロジー 大森望編『不思議の扉 午後の教室』感想

『不思議の扉 午後の教室』を読みました。 不思議の扉 午後の教室 (角川文庫) 作者: 大森望,カスヤナガト 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング) 発売日: 2011/08/25 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 42回 この商品を含むブログ (10件)…