ブックワームのひとりごと

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俳優を通して「美人」とは何なのかを探っていくエッセイ 姫野カオルコ『ブスのくせに!』感想

ブスのくせに!最終決定版 (集英社文庫)

東京に行ったとき、梟茶書房で買ったもの。このタイトル、ブラインドじゃないと絶対に買わなかったでしょうね……。

 

書籍概要

人は美人が好きだ。しかし、「美人」の定義とは何なのか? あの女優はなぜ美人と呼ばれるのか? 姫野カオルコが、古今東西の俳優をたとえに出しながら、美しい人について語るエッセイをまとめた一冊。

 

タイトルほどはきつくない作品

正直タイトルが悪いと思うんですよね。そんなに悪口言っている作品ではないので。

「かわいくない」と評価する相手に対しても、「どうして芸能人としてやっていけるのか、評価される理由は何か」を見ています。そこが、あけすけな物言いをしても許してしまう部分です。

外見のことをいろいろ言っていながら、一方的にけなすことは基本的にしていません。

でもあとがきを読むと、このタイトルにこだわりがあったっぽいんですよね。何か理由があったんでしょうか。

タイトルのどぎつさに引く前に、まずはぱらぱらめくって中身を確認してみてほしい作品でした。

 

俳優の顔がわからないので共感できなかった

と、話的には面白かったんですけれど、私は俳優の顔を覚えるのが苦手なので、たとえ話がさっぱりわかりませんでした。

この辺はもう、興味の違いがあるからどうにもならないですね。

俳優が好きな人って、ここまでいろいろな人間の顔を覚えているんですね。軽い相貌失認の気がある私にとってはそもそも異世界です。

海外、国内の俳優知識がある人の方が、このエッセイを楽しめると思います。でも逆にこだわりがあると、あのあけすけな言い方にかちんとくるかもしれません。

面白く読むか、嫌悪感を抱くか、どちらなのか興味があります。

 

まとめ

内容としては面白かったけれど、人の顔を覚えられない人間としては「あるある」とはいかなかったのが残念でした。

俳優を覚えていない人には向いていないエッセイです。

ブスのくせに!最終決定版 (集英社文庫)

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ツ、イ、ラ、ク (角川文庫)

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