ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

エッセイ

敏感な人間同士共感したいならいいかも―高橋敦『「敏感」にもほどがある』

今日の更新は、高橋敦『「敏感」にもほどがある』です。 あらすじ・概要 敏感体質であるHSP。その当事者である著者が、敏感すぎる人間の日常について漫画と文章で語る。着ているものの材質に敏感、周囲が気になりすぎる、人の気分の上下に影響されてしまう………

花田菜々子『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』

今日の更新は、花田菜々子『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』です。タイトル長い。 あらすじ・概要 夫と別居状態に陥った著者は、Xという恋愛目的に限定しない出会い系アプリに登録する。本が好きでヴ…

イギリスの羊飼いが語る、美しいだけではない湖水地方―ジェイムズ・リーバンクス『羊飼いの暮らし イギリス湖水地方の四季』

あらすじ・概要 600年以上続く羊飼いの一族に生まれた著者。ユネスコの仕事をしながら、自分の農場の羊を追っている。風光明媚なイギリス湖水地方の風景とは裏腹に、その仕事は過酷そのものだ。一家の歴史や、生き物相手の重労働、羊飼いの誇りを賭けた品評…

オペラの合唱指揮者が語るオペラの舞台裏―三澤洋史『オペラ座のお仕事』

今日の更新は、三澤洋史『オペラ座のお仕事』です。 あらすじ・概要 オペラで合唱指揮者をしている著者。オーケストラ指揮者ががよく見えない合唱団のために指揮をするのが彼の仕事だ。表現を巡ってオーケストラ指揮者と戦ったり、海外のオペラ座でお国柄に…

双極性障害の作家、世の中のもやもやを言葉にする―絲山秋子『絲的ココロエ―「気の持ちよう」では治せない』

今日の更新は、絲山秋子『絲的ココロエ―「気の持ちよう」では治せない』です。 あらすじ・概要 双極性障害(躁うつ病)Ⅰ型と長く付き合ってきた著者。現在は感情の起伏をある程度コントロールできている。著者なりに起伏を小さくする工夫や、病気で感じた世…

猫の保護活動の厳しい現実と面白さと―ハルノ宵子『それでも猫は出かけていく』

今日の更新は、ハルノ宵子『それでも猫は出かけていく』です。 あらすじ・書籍概要 漫画家である著者は、自宅で猫の保護活動をしていた。雌猫に避妊手術を受けさせ、病気の猫がいれば病院に連れていき……早世する外猫たちはつぎつぎと顔ぶれが変わっていく。…

小説家、三崎で魚を食べて暮らす―いしいしんじ『三崎日和 いしいしんじのごはん日記2』

今日の更新は、いしいしんじ『三崎日和 いしいしんじのごはん日記2』です。 あらすじ・書籍概要 三崎で暮らす小説家のいしいしんじ。彼はおいしい魚を食べながら、小説を書いたり、コーラスの練習をしたり、別の町に出かけたりする。web日記を文庫本にした…

食べ物に対するポジティブさが楽しい―村瀬秀信『気がつけばチェーン店ばかりでメシを食べている』

今日の更新は、村瀬秀信『気がつけばチェーン店ばかりでメシを食べている』です。 あらすじ・書籍概要 昔はおしゃれな店が好きだった著者は、いつの間にかチェーン店ばかりで食事をするようになった。吉野家、びっくりドンキー、サイゼリアなど、街でよく見…

ロジカルに主夫中心の子育てを語る―望月昭『パパ、どうしてお仕事いかないの?』

今日の更新は、望月昭『パパ、どうしてお仕事いかないの?』です。 あらすじ うつ病をきっかけに、主夫になった細川貂々の夫望月昭。子どものちーと君も三歳になった。宝塚への引っ越し、子どもに合わない保育園、子連れの旅行など、さまざまな日常を描く男…

前の住人の荷物の不在票が届いたので、問い合わせして返した話

素材:Canva(https://www.canva.com/) 今日の更新は、「前の住人の荷物の不在票が届いたので問い合わせした話」です。 こういうときどうすればいいのか知らなかったので、自分用の覚書もかねて書いておきます。

ファッションに興味がなくても楽しい着物語り―松田恵美『きもの番長2 コーディネイトレッスン編』感想

今日の更新は、松田恵美『きもの番長2 コーディネイトレッスン編』です。 1の記事はこちら。 honkuimusi.hatenablog.com 書籍概要 着物に興味を持ったけれど、どうやってコーディネイトすればいいのかわからない。そんな人たちのために、着物や帯、小物の…

難病の人が一人暮らしをするということ―大野更紗『シャバはつらいよ』感想

今日の更新は大野更紗『シャバはつらいよ』です。 前日譚的な存在である『困ってるひと』は既読です。 あらすじ 免疫性の難病にかかり、入院していた著者は一人暮らしを始めた。しかしその生活は困難極まるものだった。そして、故郷を襲った大地震。はたして…

下ネタ大好きなイタリア語通訳が自分の仕事について語る 田丸公美子『パーネ・アモーレ イタリア語通訳奮闘記』感想

楽天koboで、文春文庫セールがあったので購入。 あらすじ 下ネタエロネタ大好きのイタリア語通訳、田丸公美子。彼女が接するイタリア人は、一癖も二癖もある人ばかりで……。通訳という仕事について、イタリアという異文化について語るエッセイ。

「コスメポーチの中身を教えてください」のお題を作った雑感

お題「コスメポーチの中身を教えてください」 blog.hatenablog.com 私の作ったお題が週刊はてなブログで紹介されていました。 お題に乗っかってくれた方たちのおかげであって、別に私の手柄というわけではないんですが、ちょっとうれしいです。 ついでに雑感…

一か月に2通ポストカードで送る、ゆるーいファンレター生活の話

素材:ぱくたそ https://www.pakutaso.com/ 私は結構ファンレターを出すほうです。 ペースは気まぐれだけれど、だいたい一か月に2通くらい出しています。 世の中には「どうやってファンレターを出していいのかわからない」という人がいるみたいなので、参考…

病によって変わった人を冷静に見つめる 宮子あずさ『看護婦が見つめた人間が病むということ』感想

エッセイが読みたくなって買ってきました。 この本が出たばかりのときは「看護師」ではなく「看護婦」だったんですね。 あらすじ 看護婦の著者は病棟でいろいろな人に出会う。夫婦関係を見つめなおす人、精神病棟で寄る辺なく生きている人。病をきっかけに暴…

俳優を通して「美人」とは何なのかを探っていくエッセイ 姫野カオルコ『ブスのくせに!』感想

東京に行ったとき、梟茶書房で買ったもの。このタイトル、ブラインドじゃないと絶対に買わなかったでしょうね……。 書籍概要 人は美人が好きだ。しかし、「美人」の定義とは何なのか? あの女優はなぜ美人と呼ばれるのか? 姫野カオルコが、古今東西の俳優を…

俳優で音楽家のネガティブ面白お兄さんはときどき哲学する 星野源『そして生活はつづく』感想

親からの借り物。結構エッセイ本はシェアしてます。 あらすじ 俳優業、音楽業、文筆業など、マルチに仕事をしている星野源。しかし、その日常は案外情けないものだった。携帯電話料金を払い忘れたり、全裸で風呂掃除をしたり……ささやかに、でも独特に続いて…

動物の値段から、ペット業界や動物園の裏側がわかる 白輪剛史『動物の値段 満員御礼』感想

ニコカド祭りのセールで買いました。今(2017年11月3日現在)もやってるみたいですよ。 書籍概要 動物園で飼われている動物はどこからやってきてどう売られるのか。動物商である著者が、動物の値段を明かしながらそれを語る。「動物を飼う」ということの裏…

戦後を家事労働にかけた女中の半生 吉村きよ『女中奉公ひと筋に生きて』感想

とあるブログでおすすめされて気になった本です。 あらすじ 貧しい家の暮らしから奉公に出され、女中となった筆者。結婚した相手には駆け落ちされ、一人で子どもを養わなくてはならなくなった。生きるために女中奉公をし続けた女性の自伝。

耳が聞こえにくくなったので耳鼻科に行ったら耳管開放症だった

耳管開放症という病気になりました。 本とか映画には関係ないんですが、せっかくなので記録に残しておこうと思います。

悪ノリをしてサハラ砂漠でマラソンすることに 高野秀行『世にも奇妙なマラソン大会』感想

Kindle日替わりセールであったので買ってしまった本。高野秀行の本がセールだとつい買いたくなるんですよね……。 書籍概要 悪ノリをして西サハラでマラソンをすることになった表題作、インドに入国するため改名をしようとする話、海外で起こったちょっと不思…

他人の日常は誰かの非日常 おすすめエッセイ本18選

今回はおすすめエッセイ本のまとめです。 エッセイは、小説よりも気楽に読めつつ、他人の日常を知ることができて面白いです。 『衝動買い日記』鹿島茂 中公文庫 『変!!』中島らも 集英社文庫 『ワセダ三畳青春記』高野秀行 集英社文庫 『魔女の1ダースー…

人から恨まれる仕事、だが必要な仕事 榎本まみ『督促OL修行日記』感想

前々から面白そうだな~と思ってて、本屋に平積みされていたのを発見して買いました。 あらすじ 就職氷河期の時代、著者、榎本まみがなんとか内定をとったのはクレジットカード会社。彼女はそこで、キャッシングの返済を延滞している人たちに督促をする仕事…

17人が自分の「仕事を決めたきっかけ」について語る 岩波書店編集部編『なぜ私はこの仕事を選んだのか』感想

書籍概要 弁護士、フォトグラファー、教師など、さまざまな職業の人が「なぜその仕事を選んだのか」を子どもたちに向けて書くエッセイアンソロジー。

読むと映画がたくさん見たくなる 沢木耕太郎『銀の街から』感想

一応前は朝日新聞をとっていたのに、連載しているときはろくに読んでいなかったのはもったいなかったなと思います。 書籍概要 作家沢木耕太郎が、さまざまな映画についてその内容、魅力について語る映画エッセイ。一作品3ページほどの分量で、「映画館に行…

自閉症スペクトラムの世界は「どうして?」でいっぱい 小道モコ『あたし研究2 自閉症スペクトラム~小道モコの場合』感想

久しぶりに発達障害の本を読みましたよ。 書籍概要 自閉症スペクトラムの世界は不思議でいっぱい。世間の常識や固定観念がわからない著者は、いつも「どうして?」を抱えている。定型発達者と発達障害者のギャップを描くイラストエッセイ。

漫画とともに読める飯テロエッセイ 平松洋子『サンドイッチは銀座で』感想

図書館で谷口ジロー追悼特集が組まれていたので、つい借りてしまった一冊です。 ときどき追悼特集みたいなものに反感を持つ人を見かけるけれど、作品は読まれなくなったときに死ぬから、「この間ニュースで亡くなった人はどんな作家なんだろう」というきっか…

具体例とともに文章を組み立てよう 前田安正『しっかり! まとまった! 文章を書く』感想

文章関連の本を読むシリーズ第四弾……だよね、確か。(いつも数があやふやになってしまう) この表紙のイラストが可愛い、と思ったら本屋でよく売ってるパラパラ漫画書いた人と同じ人のようです。 猫のたんじょうび(猫のパラパラブックス) 作者: 浅生ハルミン…

プロ棋士が語る将棋と囲碁の違い 先崎学『先ちゃんの囲碁放浪記 桂馬の両アタリ』感想

将棋のルールはさっぱりなんですが、先崎学のエッセイが好きなので読んでしまうという。 知らないゲームの実況を見るのに近いかもしれません。 書籍概要 プロ棋士、先崎学の趣味の一つである囲碁。妻や友人などの囲碁棋士との交流の中で、囲碁と将棋の違いや…