ちょっと時間が開いてしまったけど下巻を読んでいました。前巻の感想はこちら。
あらすじ
20か月以上孕んでいる女性、消えた赤ん坊、失踪した男……。謎が謎が呼ぶ館で、京極堂は謎解きをする。あらゆる因縁が明かされ、衝撃の事実を前に、人々は己の業に向き合うことを強いられる。
外連味があるトリック
京極堂の謎解きシーンは衝撃に次ぐ衝撃で面白かったです。
トリックは結構「それは無理じゃない?」みたいなところもあるんですが、それはそれで作品の雰囲気に合っているから面白く感じられてしまいます。これは設定とシチュエーションを作り上げたところが勝利ですね。
人の死に方がえげつなくて、でもそれに下世話な好奇心を抱きながら読んでしまう……。自分が悪趣味な人間になった気分です。作中に出てくるカストリ雑誌を読むのってこういう気分なのかもしれません。
人の死を楽しむのは、フィクションでしか許されないから楽しいんですよね。なんか私めちゃくちゃ悪趣味なこと言ってるな……。
序盤の問答は少し関係があった
序盤の哲学的問答が長すぎてリタイアしたくなったけど、最終的には面白かったのでちゃんと最後まで読んでよかったです。一応本編の内容とリンクはしてましたし。
しかしあれだけ長くなくてもいいんじゃない? という気持ちはぬぐえませんね。
基本的に長い作品にロマンを感じないので、もう少し短くてもいい……とつい思ってしまいました。
ともあれ終盤の怒涛の謎解きはすごく面白かったし、トリックを含めた世界観が練られていたので、いろんな人がお勧めしてくるだけある作品なんだなと思いました。
続きも読みたいけれど、長いので気軽に読み始められないな!
まとめ
心が折れそうになったけど、最終的には読んでよかったです。えげつないけどドキドキする時間が楽しめました。
長いので気軽にチャレンジできませんが、時間があるときにぼちぼち読み進めようと思います。