ブックワームのひとりごと

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「物語」「伝説」をリスペクトしたヒロイックファンタジー『KUBO 二本の弦の秘密』感想

Kubo And The Two Strings

ネットで話題になってて、「TLがネタバレにあふれる前に見なきゃ!」と思ったので見ました。

 

あらすじ

三味線で折り紙をあやつる少年、クボ。彼は母親から「日が落ちたら外に出てはいけない」と言い聞かされていた。その戒めを破ってしまい、クボはおばを名乗る追手から逃げ回る。状況を打破するには、三つの武器を手に入れなければならない……。

 

ストップモーションすごい

ストップモーション(こま撮りアニメ)とは思えないなめらかな動きっぷりがすごかったです。

CGで作ったほうが確実に楽なんだろうけど、衣服の質感、風景の生々しさは実物でしか味わえないものです。

アクションシーンも手を抜かないクオリティで、サルが刀持って大暴れするし、クワガタが空を飛ぼうとして迷走、折り紙が空中で姿を変えて突撃します。これだけで一種の芸術品だなあ。

ただ、展開はかなりハードだし、モンスターがおどろおどろしいので、子どもを連れていくと泣きそうです。鬱展開に耐性のある子なら大丈夫だろうけど。

 

さまざまな「物語」をリスペクトした物語

ストーリーの部分で面白かったのは、さまざまな「伝説」「昔話」にリスペクトをしているところですね。

たとえば月から来た闇の姉妹はどうやら人間的感情がないようなんですが、これは『竹取物語』が元ネタだろうなと思います。

クボが動物を引き連れて旅をするところは、『桃太郎』っぽい。

そしてクボは月から来た神のような女性と地上の人間との間に生まれた子供です。つまりクボは半神であり、彼が化け物を倒していくのはギリシャ神話の英雄伝説っぽいですね。

「伏線かな?」と思っていた部分が回収されないこともあり、完全無欠のシナリオというわけではないのですが、それは昔話ではよくあることなのであまり気になりませんでした。

そしてラストには、死んだ祖母のことを思い出してしんみりしてしまいました。死者は戻ってこないけれど、こういう風に考えられたら素敵ですね。

 

まとめ

流れるようにパンフレットを買ってしまったぐらいには面白かったです。

大阪なんばですらもう一日に二回しか上映してないので(11月29日現在)、なるべく早く見に行ってください!