今日の更新は、おすすめのアニメ映画まとめです。
アニメ映画は特別好きなわけではないと思っていましたが、まとめてみると案外見ていました。実は結構好きなのかもしれない。
子ども向けのイメージが強いアニメ映画ですが、今は大人向けのコンテンツも多いです。アニメが「表現手段」として広く認められてきているんだなと思います。
それでは、続きからお読みください。
- 『言の葉の庭』
- 『イヴの時間』
- 『ベイマックス』
- 『KUBO 二本の弦の秘密』
- 『パプリカ』
- 『千年女優』
- 『魔法少女まどか☆マギカ』
- 『ズートピア』
- 『のび太の南極カチコチ大冒険』
- 『この世界の片隅に』
『言の葉の庭』
靴職人を目指す少年と、平日の昼間からお酒を飲んでいるお姉さんが雨の日だけ出会う年の差ラブストーリー。
お姉さんがだいぶだめだけれどそこが好きです。リアリティのあるだめさ。何かと言い訳をしながら生きてしまう感じが憎めません。
年の差ものが好きな人にはおすすめしたい作品。
『イヴの時間』
ロボットが人間と暮らしている未来。主人公は自分の家のロボットのログの謎の形跡から、ある喫茶店を突き止める。
ロボットと人間の区別をつけない謎の喫茶店。「何の意味があるの?」と思いますが、ここで安らぐ意味がだんだんと明かされていきます。
ロボットと人間の「違い」を描きつつ、心通わせる瞬間があるのが温かいです。
『ベイマックス』
天才児のヒロは、兄タダシを慕っていた。しかし兄は火事で死んでしまう。兄は、ベイマックスというケアロボットを残していた。
感動ストーリーでもありヒーローものでもあります。戦闘シーンはドンパチしていて見ていて楽しいです。
愛する人の死を乗り越えて前に進もうとするヒロの姿には勇気づけられます。そして、ただ寄り添うだけのベイマックスもかわいくて最高。
『KUBO 二本の弦の秘密』
母と二人で暮らしていたクボは、刺客に襲われ母を亡くし、旅に出ます。折り紙を三味線で操る能力を生かして、クボは母の仇を討とうとしますが……。
ストップモーション(コマ撮りアニメ)の技法を使ったアニメ。つまり登場人物は全員人形。その繊細な動きにびっくりです。
丁寧に練られた日本風世界観も魅力的です。日本の昔話や宗教観をベースにしており、元ネタを探すのも楽しいです。
『パプリカ』
誰かの夢に侵入するセラピストのパプリカ。しかし夢を渡る装置が盗まれ、悪用されてしまう。パプリカは事件を止めることができるのか。
奇怪な夢の風景の中、メタに次ぐメタ表現で頭がぐるぐるします。意味がわからないけれど、わからないのが楽しいです。
筒井康隆の原作も読んだことがありますが、そのテーマを押さえたいいアニメ化だと思います。
『千年女優』
インタビューされる老女優。多くの作品に出演した彼女は、その中で、いつもある男性を追いかけている……。
インタビューと彼女の過去、そして出演作が混じり合いながらも話が進んでいきます。多重構造になった物語に引き込まれました。
「演じること」と輪廻転生をかけた、個性的で幻想的な作品です。
『魔法少女まどか☆マギカ』
魔法少女になってしまった少女たちの戦いを描くSFファンタジー。
TVシリーズを再編集した前後編と、続編である「新編 反逆の物語」の三本でシリーズは履修できます。
つらい展開も多いですが、幻想的でおどろおどろしい魔女の造形と、丁寧に組まれたストーリーはとても面白いです。
魔法少女になったことによって狂っていく歯車が悲しいです。
『ズートピア』
知性ある動物たちが暮らす世界。大都会ズートピアの警察官になったウサギのジュディは、キツネのニックとともに誘拐犯を追う。
丁寧に組まれた伏線とその回収が気持ちいい作品です。無駄な部分が一切ないタイプのシナリオでした。
動物のモフモフ感もかわいらしくて楽しいです。種族によって町の形が変わるのもいい。
『のび太の南極カチコチ大冒険』
流氷から出てきた謎の輪っか。その持ち主を探していくと、のび太たちは南極にたどり着いた。
南極の描き方が壮大で、まさに冒険映画という感じでした。「ドラえもんらしさ」があって好きです。
その先には時間SFとして粋なエンディングが待っています。これはぜひネタバレなしで見てほしいです。
『この世界の片隅に』
広島から呉へ嫁に来たすず。優しい夫の家族と穏やかに暮らすはずが、彼女らの住む日本には戦争が近づいていた……。
一見ほのぼのとした家族ものなんですが、徐々に日常を戦争が浸食していくのが苦しいです。今の平和はあたりまえのものではないのだと気づかせてくれます。
テーマの強い作品ですが説教くさくはなく、人間ドラマとしても面白いです。
以上です。気になる作品があれば、ぜひ読んでみてください。