今日の更新は、ゆげ『京都中学生日記』です。
あらすじ・概要
京都に修学旅行にやってきた中学生たち。そこに、班分けの余りもので形成された班があった。男子とはぐれ、焦る班長だったが……。主人公を変えながら、京都の中学生を描く連作短編。
ばかでかわいい中学生たちと京都
あまり劇的なことの起こらない作品なんだけれど、それゆえにほっこりします。
中学生たちのばかなやりとりに、「ああ、こんな時代もあったな」としみじみするんですよね。
あまり漫画っぽくない、児童書の挿絵を思わせるような絵柄もそのテーマに合っていてよかったです。
京都のローカルネタも面白かったです。メジャーな京都市付近だけじゃなくて、京都南部のいろいろな地域の話を描いているのが興味深いです。フィクションなのでどのくらいリアルなことかわからないんですが、京都市とそれ以外の感覚の違いに笑いました。
個人的に好きなのが京都タワーの回です。男子三人組がデートの下見として京都タワーに行く話です。「かっこ悪い京都の観光地」として有名な場所ですが、こういう愉快な描き方をされると行きたくなってきます。今度京都に行くとき行こうかな。
『京都中学生日記』まとめ
地味な作品なんですけれど、しみじみと子どもたちがかわいかったです。コミカルかつかわいかった。
気楽に漫画を読みたいときにおすすめです。