むしゃくしゃしたので裏世界ピクニックを電子書籍で最新刊まで買いました。
これからちまちま読んでいく予定。
あらすじ・概要
何度死線を潜り抜けても裏世界に行き続ける鳥子(とりこ)と空魚(そらを)。きさらぎ駅に迷い込んだ米軍を救出する計画を企て、沖縄の裏側にあるビーチでくつろぎ、猫の忍者に追われる女子大生を助ける。しかし裏世界には、鳥子が探している「閏間冴月(うるま・さつき)」の影が見え隠れする。
裏世界より主人公ふたりがわけわからないよ
1巻のときからこの作品にうっすら漂っていた「破滅」がどんどん濃くなっていってますね。鳥子も空魚も、裏世界に行き続けることにまったく疑問を持ちません。だからこそ小桜は心労が絶えないんでしょうね。かわいそうに……。
人を狂気に陥らせる裏世界で、何とか生き延びて正気を保ち続けている。いや、もはや正気じゃないのかもしれないんですけれど、とりあえず日常会話ができる。もうそれだけでホラーな気がします。
私は常識人枠のキャラクターに同情しがちなので、小桜にはもっと幸せになってもらいたいです。でもそれには鳥子と空魚のコンビと縁を切るのが一番だから、話が続かないな!
ふたりが危険がてんこ盛りの裏世界でビーチを楽しみだしたときは「危機感!!」というツッコミを脳内で入れました。でも逆に笑えてくるところもあります。こいつら、まともじゃねえ! という笑いです。
このシリーズで一番わけがわからないのは怪異ではなく主人公ふたりですよ。
ただ、百合要素があるのはいいんだけど、百合要素が話の展開の足を引っ張っているところが見受けられるのはちょっと気になります。
猫の忍者とやりあっている、生死がかかっているシーンで百合っぽい会話を始めるのでこいつら大丈夫かなと思いました。
確かに裏世界に行くような人間はどこかネジが外れているということは明らかなんですけれど、話の邪魔にならないタイミングにしてほしいです。
『裏世界ピクニック2 果ての浜辺のリゾートナイト』まとめ
人間が一番怖いという怪談のテンプレを、別の意味で回収している作品です。こんな女と絶対日常生活で出会いたくないですね。
狂っているのは裏世界なのか主人公なのか……?