今日の更新は、荻原規子『西の善き魔女5 闇の左手』です
あらすじ・概要
ヘルメス党の拠点で暮らしていたフィリエルたち。しかしブリギオンの軍隊が迫っていることを知らせるために、ルーンはユーシスの元へ旅立った。勝手な振る舞いに怒ったフィリエルは北へ向かい、女王コンスタンスの元を目指す。沈黙を続ける女王の真意とは……。
いろいろツッコミどころがあるけど楽しめたから許す
今読み返してみるといろいろツッコミどころのある終わり方ですね。
フィリエルとアデイルから見た視点だとレアンドラのやったことはそう簡単に許せるしろものではないし、それはロウランド家を裏切ったルーンもそうです。
それなのに大団円っぽく終わってしまうのはどうなの? と思います。
RDGのことを合わせて考えてみると、シリーズものをきっちり終わらせるのが苦手な作者なんだろうなあという気がします。番外編があるということを鑑みてもこのオチはちょっと尻切れトンボです。
それはともかくとして、この巻はだまされたレアンドラを見られたのがちょっと楽しかったです。彼女もやりこまれることがあるんですね。こういう強者が「負ける」シーンっていいですよね。
メニエール大僧正もそうなんですけれど、悪役のちょっとポンコツなところを見られるのは楽しいです。
ルーンもすっかりフィリエルを手放す気をなくしたはいいものの、やっぱり空気が読めないのはいつも通りです。こういうけんかのやりとりが一生続くんだろうなあ。
でも、お互い本気になったふたりは大丈夫でしょう。幸せになってほしいです。
『西の善き魔女5 闇の左手』まとめ
終わり方は尻切れトンボだと思いつつ、楽しめたのでよしとします。番外編も少しずつ読んでいきたいですね。
とりあえずフィリエルもルーンもおつかれさま!