ブックワームのひとりごと

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売れっ子漫画家は坂にまつわる妖怪たちの怪異に巻き込まれる―『岸辺露伴は動かない』4~6話(ドラマ版)

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岸辺露伴は動かない 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

ドラマ版の感想なんですが、ちょうどいいサムネイルがなかったので漫画版を張り付けています。

 

あらすじ・概要

売れっ子漫画家、岸辺露伴は漫画のネタ集めのために山を購入し、結果破産してしまう。その山には妖怪が出るという噂があった。同時期に、露伴は「六壁坂」にまつわる怪異に立て続けに遭遇する。露伴は取材のため、六壁坂に向かう。編集者の泉もついてきて……。

 

俳優たちの熱演がすごくて圧倒された

俳優たちの熱演がすごい作品でした。日本ってこんなに演技の上手い俳優いるんだ!? もはやイカれ演技の宝石箱ですよ。

普通の人間が少しずつおかしくなっていく過程や、おんぶの状態で露伴に張り付く不気味な妖怪、妄執に囚われる美しい女性、よりどりみどりでした。

特に最終話「六壁坂」で大きなお屋敷の女主人、楠宝子を演じた内田理央で、「人を殺したかもしれない」と思ってパニックになるシーンが生々しくも美しかったです。美人が心しっちゃかめっちゃかになって慌てて顔をゆがませるところ、最高ですね。

もちろん俳優だけの功績ではなくて、彼女ら彼らの能力を最大限に引き出す脚本や演出をしてくれたことも大きかったと思います。

しかし最近ぱっとしないドラマばかりだなあと思っていましたが、ちゃんと上手い人を揃えてマネジメントすればクオリティの高いものは作れるんですよね。なぜできないんだろう……。予算が足りないと言えばそれまでですけど。

 

もちろん怪奇もの作品としても面白くて、劇的なグロやホラー描写がないにもかかわらず堅実に描写を重ねて怖さを見せつけてくれます。びっくり要素もないので、「映像のホラーは苦手だけど『雰囲気が怖い』作品は好き」という人にはおすすめです。

 

今年も本当に楽しかったです。来年もやってくれるといいな。