あらすじ・概要
三国志が大好きで、三国志のことを調べるために中国へ留学までした漫画家、杜康潤。著者が中国旅行で巡った三国志ゆかりの土地や、三国志についてのテーマパークの内容を、コミックエッセイ形式で語る。巨大な中国では移動するだけで一苦労で……。
勢いよくオタクが跳ね回っているのは元気が出る
三国志は詳しくなくて、関連作品も三国恋戦記をやったくらいです。著者の語ってる内容の熱さがほとんどわかりません。
しかし「何を言っているのかいまいちわからないけど熱意のあるオタクの語りを聞いているのは楽しいな……」という漫画でした。
面白さを理解できなくてもオタクが元気に跳ね回っているのを見るのはこちらとしても元気が出ます。
旅行記としては、中国の壮大なのに細かいところが大味なところ、雑なところが面白かったです。
行ってみた三国志テーマパークが倒産して閉まっていることがよくあり、著者は何度もがっかりします。
でも土地や建物のスケールは大きいのでそういう雑さと大きさの交じり合う感じが面白かったです。
中国では三国志はエンタメであり、信仰の対象でもあると言うところも興味深かったです。個人崇拝にためらいがなくて面白いです。
祀る場所もテーマパークもゆかりの土地もどんどん作ってしまう(そして倒産する)ところにちょっと笑ってしまいます。
それだけ「三国志」が強いコンテンツということだと思います。
自分には全然興味のないジャンルでしたが、それゆえに新鮮な情報が多く面白かったです。