あらすじ・概要
イラストレーターとして、漫画家として、実績を重ねながら、暗い思考に支配され、ネガティブ思考クイーンとして生きて来た著者。ある日、精神科医、水島広子から会ってみたいと言われる。そこで話したのは、対人関係療法という生きづらさを解消する治療法だった。著者は
自分を受容すること、過度な期待にはNOと言うこと
『ツレがうつになりまして』などのヒット作を持ち、その後も実績を重ねながらも、自分に自信が持てず、ネガティブな思考に支配されていた著者。
あれだけ自分のことを冷静に描いているように見えても、心の中は嫉妬や羨望が渦巻いていることに驚きました。
精神科医の水島広子は、そんな著者にまず「あるがままの自分を認める」ことを勧めます。行動を変える努力をするにしても、まず自分のことを認めないと何も始まらないと。
最近ちょうどこの動画を見ていたので、私の頭の中で話題がリンクしていきました。
まず自分のできないことを認めて、できることに集中することで人間は成長していきます。ついつい「なんであれができないんだろう」とくよくよしてしまうので、この考え方は参考になりました。
また、「役割期待」の話も面白かったです。役割期待とは、例えば「料理をしてほしい」「料理を作ったらほめてほしい」とお互いに「こうあってほしい」という期待を持ち合うこと。ここで「文句を言わず料理をしてほしい」「何も言わず料理を褒めてほしいと察してほしい」となると、役割期待のずれが発生し、メンタルに不調が出やすいそうな。
それを防ぐためには、他人の期待に対してできないことはできないと言うこと、また、他人への期待を現実的なものに下げることが必要です。
これは人間関係の悩みに有用で、人を観察するときにも役に立ちそうでした。
コミックエッセイなので内容自体はそんなに多くはないけれど、関連書籍を読んでみたいと思うくらいには面白かったです。