あらすじ・概要
和歌山の田舎から京都の亀岡に引っ越してきた著者。自然豊かで、京都駅へのアクセスもいいその土地で、著者は充実した生活を送っている。京都市内のお出かけスポットから、亀岡の豊かな自然の魅力、二ホンミツバチの養蜂にチャレンジした記録など、さまざまな情報を届ける。
ローカルネタ好きにはうれしい本
その土地に住んでいないと書けない情報が多く、ローカルネタ好きとしては面白かったです。
特に面白かったのが養蜂の記録ですね。はちみつ欲しさに、巣箱を作って二ホンミツバチを誘い込み、暑い日は日陰を作ったり冬は防寒対策をしたりして世話する著者夫婦の話です。
ミツバチって家庭で飼えるんだ……。というのと、ミツバチの動向に一喜一憂する著者の姿が面白かったです。
理科知識としても面白いです。
その他には、京都の本屋事情の話が面白かったですね。さすが古本屋でバイトしていただけある。
ベストセラーも置きたいのになぜかニッチな本ばかり売れる本屋や、張り紙だらけの古本屋のあいまいな記憶のエピソードが楽しかったです。
この本が出版されてだいぶ経つので残っていない店もあるだろうけれど、親しみを覚えました。
「学区」という京都の謎の文化も知り、本当に日本はいろんな文化があるんだなと驚嘆しました。面白かった。