ブックワームのひとりごと

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【設定はいいのに終盤が尻切れトンボ】ディズニーアニメ『メリダとおそろしの森』

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メリダとおそろしの森 (吹替版)

 

あらすじ・概要

王女メリダは弓が好きだが、母親にあれこれ小言を言われながら暮らしてきた。王女として望まぬ結婚をさせられそうになったメリダは、軽い気持ちで魔女の魔法の力を借りてしまう。魔法によって、母は熊の姿に変身してしまった。

 

男たちの責任に言及されていない

序盤が好きな展開だっただけに、終盤の中途半端な展開が残念でした。

 

世界観は今日日珍しいがっつりした中世ファンタジーで、イギリスにかつてあったケルト文化をモチーフにしています。画面のそこかしこにケルト要素があって楽しかったです。

倫理観も荒々しく、戦争や闘争が身近な社会であることが、リアルに感じられました。

また、メリダがかなりの武道派ヒロインで、得意の弓で活躍し、ときに剣を振り回す姿がかっこよかったです。

 

一方で、せっかくの武道派ヒロインなのに、最終的にその力が秩序の側に吸収されてしまうのが残念でした。もっと男社会に殴り込みをかけてくれることを期待していました。

メリダとその母親が「王女はこうあるべき」という価値観に縛られていたのは、周囲の男性たちにも責任があります。それなのにその責任に言及されずなあなあで終わってしまったのが消化不良でした。