ブックワームのひとりごと

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『パウ・パトロール・ザ・ムービー』カル・ブランカ― 感想

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パウ・パトロール ザ・ムービー (吹替版)

 

あらすじ・概要

子犬たちのパトロール隊、パウ・パトロール。災害や事故に関する救助活動を行っている。近隣のアドベンチャー・シティにライバール市長が就任し、勝手な思い付きで町をめちゃくちゃにしてしまう。パウ・パトロールたちは市長の起こした事故に対処する。

 

「こういう属性はいじっていい」という価値観がつらい

フィクションにおける悪役の描きかたについて考えてしまう作品でしたね。

悪役であるライバール市長は、金髪碧眼のおじさん、政治家という設定。

その設定と描き方に「ああ……脚本家はこういう属性の人をばかにしていいと思っているんだな……」と思ってつらかったです。

確かに現実では金髪碧眼の政治家おじさんが他人を搾取していることは存在するでしょうが、そのことを雑にいじって、ギャグにすることは長期的にはいい影響をもたらさない気がします。

自分の側に正義があれば、ステレオタイプに他人をいじってもいいというのはきついですよ。

 

それでもつまらないわけではなくて、メカの変形やかわいい犬のやりとりは楽しめました。日本の戦隊ものを思わせるデザインとギミックは楽しかったです。

 

面白いとは思いますが、ステレオタイプな表象についてはいただけない部分もあるという感じでした。