4月に瀬戸内芸術祭に行ってきました。
一度行ってみたいな~と親に言い続けていたら連れて行ってもらえることになりました。母はあまり芸術に関心がないのに……ありがたかったです。
個人旅行ではなく、ツアーです。「このツアーは開催初めて」って添乗員さんが仰っていたから瀬戸内国際芸術祭に行くツアーってあまりないのでしょうね……。
個人旅行だと手配が大変なので、いいきっかけになったと思います。
一日目
新大阪から出発
新大阪からこだまに乗って岡山へ。そこからマリンライナーに乗り換えます。さらに茶屋町で在来線に乗り換え。ツアーとは思えない乗り換えの多さ……バスがないようですね。さらに宇野駅で豊島行きの貸切船に乗り換え、直島へ。
ここまで4時間くらいかかってます。なかなかハードな行程だ……。
貸切船に乗っている間にこんな感じのパスポートをもらいました。このパスポートを使って瀬戸内国際美術祭を巡っていきます。行った場所にスタンプを押していくしくみです。
このパスポートを買えばほとんどの場所をめぐることができるそうな。(一部追加料金がかかる場所もあるそうです)
直島
豊島美術館
写真は美術館に至るまでの道のり。
よくわからないぐにゃっとした建物の美術館です。真っ白いコンクリートでできた皮袋みたいな感じでしょうか。そこに球が置いてあったり水があふれていたりします。
鳥の声が聞こえてて、ぼーっとするのにいいかもしれないです。なぜか寝てる人がいました。寝てていいのかな……。寝たら気持ちいいのはわかりますが。
周囲に野原があって、たんぽぽなどの野草が生えているのも風情がありました。
豊島横尾館
この美術館は目が痛かったです。赤い!
どぎつい色彩と、鏡を使った演出にくらくらしました。でも面白かったです。一日目ではここが一番印象深かったかもしれないです。鏡を使った塔のような建物の中に入ったときはびっくりしました。
庭もすごいんですよね……。あんな日本庭園は始めて見ましたよ。
あとトイレがすごいです。行ったら入ってみるのをおすすめします。
目の前に売店があったのでオリーブ味のアイスを買ってみました。正直どの辺がオリーブなのかいまいちわかりませんでした。
犬島
直島のあとは貸切船に乗って犬島へ。
犬島精錬所美術館
昔の工場が美術館として改装されている場所です。れんがでできた廃墟めいていて、そういうのが好きな人はたまらないと思います。夜になったらお化けが出そう。
中では、三島由紀夫にちなんだ作品が展示されています。文字をベースにした作品が多かったです。私はあんまり読んだことがないんですよね……。
母は割腹自殺のニュースをリアルタイムで聞いた世代なので、三島由紀夫を誉めるのにためらいがあるらしいです。それはちょっとわかります。
犬島家プロジェクト
家プロジェクトは住宅地の中に突然アートな場所が現れる作品集。
透明なアクリルに造花的なものが挟まっていたり、布が天井から吊られている家を見たりしました。なんだか古風な町におかしなアートがあるというミスマッチがすごいなあと思います。
スタンプを押しながらアートを巡るのはさながらスタンプラリー。
そんなに広い町ではないので、歩いて巡れます。私たちはツアーだから頼まなかったけれど、レンタルサイクルもあります。
しかし写真不可のところが多いので庭の写真しかない。
思い出に何か買おうと思ってれんが柄のしおりを手に入れました。本当はれんが柄のえんぴつがほしかったんですが、色鉛筆だったので断念しました。普通のえんぴつなら普段使いできるのになあ。
小豆島泊
一日の行程を終えて小豆島のホテルへ。お店が少なかった直島や犬島に比べて、小豆島は観光地として栄えてました。
夕食のバイキングに出てた、バニラアイスのしょうゆがけがおいしかったです。みたらし味になるんですね……。このあと家でもまねしました。
お風呂入って早々にうとうとしてたら母に怒られました。だって眠いんだもの……。
二日目
この日は直島へ行きます。
小豆島~直島
二つのフェリーを乗り継いで直島へ。直通のフェリーはないようです。島に住むって大変ですね……。
地元の人もたくさん乗ってるっぽくて面白かったです。
大きい船なのでトイレも行けるし飲み物も買えるので快適。
直島
地中美術館
コンクリート打ちっ放しの美術館が地中に埋められている建物です。
建物も作品もかっこいいんですが、いかんせんめちゃくちゃ混んでいるので見るのが大変でした……。作品をゆっくり見るには、芸術祭以外の時に行くしかないですね。
一番面白かったのがジェームズ・タレルの作品です。テレビに入り込むような感覚を味わいました。あれ一体どうなってるんでしょうか……。これは本当に不思議なので実際に味わってほしいです。
直島家プロジェクト
直島でも民家を改造したアートが見られます。
好きなのは、歯医者さんを改装した建物かな……。唐突に自由の女神が置いてあるのにはびっくりしましたよ。外装もコラージュのようで面白いです。
あとお風呂屋さんもやばいです。これは時期が合えば中に入れるらしいです。(私たちが行ったときは入れなかった)
石橋という塩屋さんの建物も好きです。たぶんお金持ちだったんだろうな……という大きな建物でした。
宇野港~大阪
船で宇野港に戻り、電車で大阪へ。さよなら瀬戸内海……。
電車の中で寝てたので行きより短く感じました。疲れてたほうが楽かもしれませんね。
旅を振り返って
アート巡りをしていると結構歩くので疲れます。それが楽しくもあるんですが。坂道が多いので息切れします。
ツアーのお客さんはご高齢の方が多かったのですが、みなさんがんばって歩いてらっしゃいました。みんな元気でかっこいいなあ……。
来ている人には西洋系の外国人が多いです。大阪ではあんなに中国人やインドネシア人を見るのにここではまったく見なかったですね。やっぱり国によって興味の傾向は違うんですね。スタッフさんは皆英語がしゃべれます。
風景がきれいだし、アートも面白かったです。いい経験になりました。