シリーズ二巻目。この表紙かわいくて好きです。漫画絵なんだけど萌えっぽくなりすぎない塩梅が好きです。
あらすじ
読書が大好きな少女、しおり。彼女が通う図書館ではいつも不思議なことが起こります。いつの間にか置かれているドッグフードの缶、クリスマスツリーの綿の雪が本物の雪に……。日常の謎をテーマにした連作短編。
図書館に入り浸る少年少女に贈る
このシリーズは淡々としつつ、人のやさしさが感じられるところがいいなと思います。いい話ではあるけれど、押しつけがましいところがありません。
特別なところはない小説ですが、ちゃんと登場人物が自分の意見を持っているので安心して読めます。
地味であっても安定して読めるというのは長所ですね。
各話感想
「移動するドックフードの謎」
図書館にドッグフードの缶詰が置かれる事件。
図書館のあちこちにドッグフードが置かれているところを想像してちょっと笑ってしまいました。確かに謎めいた雰囲気ですね。
「課題図書」
入院した少女の欲しい本を探す事件。
課題図書については賛否がありますが、面白い本が多いので私は嫌いではないですね。読書感想文を書くのが好きだったので懐かしい話でした。
「幻の本」
昔読んだ本を探してほしいという依頼に本の探偵が応える話。
あの話をコンクールに出してよかったのか……?という疑問があります。オリジナルの作品のみっていう条件があるでしょうし。
自分が投稿したことあるだけに気になってしまいました。
「空飛ぶ絵本」
5分で借りてくることができた図書館の本。お母さんはどうやってこの本を借りたのでしょうか。
みんなしおりちゃんのことを考えていてほほえましいです。こういう友達や家族がいれば楽しいでしょうね。
「番外編 九冊は多すぎる」
喫茶店、らんぷ亭を出ていった青年が言った「九冊は多すぎる」という言葉を元にいろいろ推理する話。
「九マイルは遠すぎる」という小説のオマージュのようです。どんな話なのか気になってきました。
まとめ
とても雰囲気が好きなシリーズなので、二冊しか出ていないのが悲しいです。
著者の他の本も読んでみたいですね。
(P[み]4-1)晴れた日は図書館へいこう (ポプラ文庫ピュアフル)
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