これでラスト。
あらすじ
九曜が目覚める前の鬼虫たちによる前日譚、廃校で一夜を明かすことになった九曜と叶葉のホラー回、おふざけ学パロなど、短編をまとめたボーナストラック敵一冊。
ギャグ時空のエスケヱプ・スピヰド
本編がシリアス多めだったので、ギャグに振り切れている話は読んでいて新鮮でした。ギャグも書ける人なんですね。
本編では出番の少ない楓・庵・柊がたくさん出てきてくれるのもありがたかったです。やっぱりこの三人はいとおしいです。
各話感想
「前夜」
九曜が目覚める前、柊が「九曜の目覚めをどう思うか」を仲間に聞いて回る前日譚。
少ししか出番が無かったキャラクターも性格を感じられてよかったです。この辺のキャラクターはもっと見たかった気もしますね。
「幕間/昭和一〇一年の学校の怪談」
一巻と二巻の間、旅をしていたころの叶葉と九曜が廃校に泊まる話。
まだ二人がちょっと初々しくて懐かしかったです。怖がる叶葉がかわいい。長谷川さんかわいい。
「幕間/迷宮電気街奇譚」
中央の依頼で廃墟の電気街を探索することになった九曜たち。
ふにゃふにゃになってる九曜が面白すぎました。いっそ本編でも見たかったくらい……いやそれだとギャグすぎて合わないか。
「異説/私立やしま学園」
よくあるお遊び学パロ時空。
しかし、本編で悲劇的な結末を迎えたキャラが楽しく暮らしているだけで泣けてきます。庵……。
カラー口絵で目が死んでる伍長も好きです。
「後日談/エピグラフ」
7巻後の鬼虫たちを描いた後日談。
6人の旅はまだまだ続くけれど、叶葉と九曜の物語としてはここで終わりなんですね。少し寂しいけれど、美しい結末でした。
まとめ
読んでしまったので今度こそこのシリーズとはさよならです。寂しいですね。
著者の新刊も出ているので、お金に余裕があったら買いたいです。今月分の本予算もう全部使っちゃったからな……。
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