ブックワームのひとりごと

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古書店の日常をコミカルに描いていて笑える―グレゴリ青山『ブンブン堂のグレちゃん 大阪古本屋バイト日記』感想

ブンブン堂のグレちゃん: 大阪古本屋バイト日記 (ちくま文庫)

今日の更新は、グレゴリ青山『ブンブン堂のグレちゃん 大阪古本屋バイト日記』です。

古本屋アルバイト? 面白そうと思って手に取った一冊です。

 

あらすじ

著者のグレゴリ青山は、18歳のころ大阪梅田の古書店街でバイトをしていた。個性豊かな古書店の主や、お客さんの観察、古書店独自の文化などをバイト目線でつづったコミックエッセイ。

 

コミカルでユーモアたっぷりで笑える

私もこういうレトロなタイプの古書店にはときどき行きますが、重々しい、ちょっととっつきにくいイメージで入るのに勇気がいります。最終的には入るんですけれど。

そんな敷居が高い古書店の世界を、コミカルにユーモアたっぷりに描いているところが、ギャップがあって面白いです。

コミックエッセイとは思えないくらいの濃い古書店のお客や店主たちにはめちゃくちゃ笑えますし、本を愛するがゆえの喜劇、古本屋にしかわからない古本屋あるあるが興味深いです。

本をクリーニングしたり、本を買い付けに行ったりする仕事風景を読むだけでも、面白かったです。

古本屋っていつもどんな仕事をしているんだろう? どうやって生活しているのかな? と疑問を持っている人にはおすすめの本です。

 

コミックエッセイのほかに、他の古書店に対する小さなコミックインタビューも収録されています。

「今は女性の古本好きの人も増えたみたいですね」と言った著者に天満橋の矢野書房の店主が一言。

「あんなあ アンタ古本好きな 人っていうんはなあ

たとえ 和本を 探してる ジィさんでも

しかめっ面して本 探してる 地味な オッサンでも…

すべての古本好きの 人の心の中には 乙女が住んでる もんなんやッ」

(P21)

古本屋に本を求めてやってくる人々はみな乙女、という表現が意外で、ユーモアがあって笑ってしまいました。

 でも「女だから、男だから」ではなく、古本が好きな人はみんな乙女を飼っている、といういい方なのがわかりやすく、またフェアでいいと思います。

 

まとめ

 コミカルでユーモアたっぷりで本当に面白いです。お仕事エッセイコミックの中では1、2を争う面白さでした。

この雰囲気や、ギャグのセンスが好きなので、また他の本も読んでみたいですね。