今日の更新は、映画『Shall we ダンス?』の再視聴感想です。
年始に地上波放送があったので録画して見ていたもの。
あらすじ・概要
平凡なサラリーマン杉山正平は、帰り道の電車の窓から、ダンススクールにいる女性を見かける。その女性に興味を持った彼は、ダンススクールに入会して社交ダンスを始める。しかし女性への興味でダンスを始めたことを見抜かれ、冷たくあしらわれてしまった。それでもダンスを続けた彼は……。
地味なサラリーマンを軸にした演出がすごい
何より役所広司の「地味なサラリーマン」を演じる能力がすごいんですよね。素顔はかっこいいおじさんのはずなのに、この映画ではどこにでもいる、まじめだけれど面白味がない、物静かな男になっています。
そういう男が、ダンスを楽しむことをきっかけに生き生きしだすところが愛しいんです。たとえ何歳であってもやりたいことを見つけた人間は美しい。そう教えてくれる映画です。
ダンス音楽以外は静かな映画で、せりふで感情を細かく描写しないところが逆にスマートですね。徐々に正平がダンスに夢中になっていくシーンでも、ダンス大会でみんなが集結するシーンでも、盛り上がっているのに淡々としていて、そのクールさが心地よかったです。先述した「地味なサラリーマン」という役柄に合った演出の仕方だと思います。
一方で、やたらと暴言のシーンが多いのは昔の映画だなという気がします。現代で作られていたらここまで悪口は使わなかったのではないでしょうか。
『Shall we ダンス?』まとめ
久しぶりに見ると私自身の見方も変わっていて、それを含めて面白かったです。やっぱり名作ですね!
リメイクのハリウッド版もいつか見てみたいです。