ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

ゲイの歌手が見つけた仲間のいる喜びと苦しさと―『ボヘミアン・ラプソディ』

このブログには広告・アフィリエイトのリンクが含まれます。

ボヘミアン・ラプソディ (字幕版)

 

あらすじ・概要

ライブハウスに通っていた青年フレディ・マーキュリーは、ボーカルがいなくなったバンドに入れてもらい、そこで歌い始める。QUEENと名付けられたそのバンドは、リードボーカルのフレディの歌唱力を武器に有名になっていく。しかし、フレディには他の人には言えない秘密があった。

 

うーんよくできた映画だとは思うんですが個人的にはあまりぴんとこなかったです。相性の悪さを感じます。あとは映画館で見たほうが圧倒的に楽しめる映画だということも一因かもしれません。

それから結構史実から改変されていることを事前に聞いたので、「どこが創作なのか」と考えながら見て気が散ってしまいました。

 

この映画のテーマは家族なのだと思います。

人とは違う存在だったフレディが、バンドという居場所を得る。そこまではよかったんですが、周囲が結婚して子どもを持って、「ふつう」の人生を歩もうとしているのに、フレディは取り残されています。その空しさがが享楽的な行動につながっていきます。

居場所となったQUEENをフレディが枷と感じてしまう、その心情が悲しかったです。

 

最後のライブシーンはすごかったです。これがやりたかったんだろうなあ。相性が悪かっただけで基本はよくできています。