あらすじ・概要
妻のリボ払いでの失敗を漫画にしたことをきっかけに、家庭の経済状況を改善する漫画を依頼された著者。ファイナンシャルプランナーと協力して工夫しようとするも、肝心の妻は乗り気ではなく……。しかしアイデアを実行していくうちに、夫婦は金銭管理を身に着け始める。
お金の管理が苦手な人のために何ができるか
正直変にプライドが高くて、お金にだらしない著者の妻にはイラっとさせられることも多かったです。しかしクレジットカードと違って残金がすぐわかるデビットカードでお小遣いを渡したり、生活に必要な経費は家計から出してあげたりすることで、妻は少しずつ無駄遣いをしないようになります。
この家庭には救われるものがありました。お金の管理ができないならシステムの方を変え、管理しやすくしてあげる。自力でできることもあると気づけば、家族の自尊心を傷つけることなく状況を改善できます。
この本は発達障害向けの内容ではないんですが、発達障害の人や周りの人が読むといいかもしれません。金銭管理のしやすいシステムを提案してくれます。
借金500万円というとどんな無駄遣いをしたんだという話になりますが、内訳は奨学金、年金や税金の滞納など、普通の人でもうっかり持ってしまいがちな負債です。
そして借金は「長く付き合うもの」という言葉に目からうろこでした。急いで返すのではなく、手元にお金が残るように少しずつ返していくというのがなるほどと思いました。
最後にはかなり経済状況が好転していてほっとしました。これからもコツコツがんばってほしいです。