ブックワームのひとりごと

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完全に間違った日本を舞台にした懐かしい感じのトンチキコメディ―『ブレット・トレイン』

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【映画パンフレット】 ブレット・トレイン ※R15+ 監督 デヴィッド・リーチ 出演 ブラッド・ピット、ジョーイ・キング、アーロン・テイラー=ジョンソン、ブライアン・タイリー

 

あらすじ・概要

いつも不運に巻き込まれるてんとう虫(レディバグ)という運び屋は、新幹線での仕事を引き受け列車に乗り込む。しかしその新幹線ではそれぞれの思惑を持つ殺し屋たちが同乗していた。てんとう虫が依頼されたアタッシュケースを奪ったことから、列車の中で次々にトラブルが起こる。

 

日本描写が間違ってるけど全体的に間違ってるからOK

懐かしい感じのトンチキコメディでした。

日本描写がめちゃくちゃ間違ってて、東京駅で新幹線が山手線のホームみたいなところに来るし、東京五輪のミライトワをパクったようなキャラが出るし、ヤクザが日本刀持って襲ってくるしもうめちゃくちゃ。

ただ、間違ってるのは日本描写だけではなく、他文化の描写も作品の倫理観も全部間違ってるのであまり気にならなかったです。

ここまで来るとそういうファンタジーだよ。

 

ストーリーは登場人物が何気なくした行動が、ドミノが倒れるように後々の展開に効いてくる、の繰り返しです。複数の殺し屋の思惑が重なり、いったいどうなるの、の連続。退屈しないストーリーで楽しかったです。

キャラクターの設定も個性的で、特にレモンとみかんのバディが面白かったです。しょっちゅうけんかしている殺し屋コンビ、でも終盤になってくると彼らの信頼や関係性が生きてきて、わくわくしました。

 

ただ、「懐かしい感じの」というのは悪い意味でもあって、ジョークのセンスが全体的に古く、不謹慎なので視聴中何度か引いてしまいました。

描かれる家族観も大分古いし、これが10年くらい前に発表されてたら評価下げませんが、最新の映画だとうへえってなってしまいますね。