あらすじ・概要
さまざまな種族の人たちが集う喫茶店、コーヒートーク。雨季のある日やってきたのは、オペラ歌手にあこがれるバンシー、リオナと、サトゥルスのインフルエンサールーカスだった。インターネットに苦手意識のあるリオナは、SNSを使って器用に発信を続けるルーカスに反発を覚えるが……。
夢を追う女性リオナの展開が泣ける
新しいキャラ、リオナとルーカスを中心に、キャラクターたちの今の悩みに耳を傾け、飲み物をサーブしていきます。作中の季節が雨季なのも相まって、しっとりした雰囲気です。
今回は、バンシーのリオナに感情移入してしまいました。バンシーのリオナは、配達の仕事をしながらオペラ歌手を目指して活動しています。インターネットやSNSに苦手意識があり、いままできちんと運用したことがありませんでした。
しかし、SNSを積極的に使う芸能人である、ルーカスやレイチェルと出会うことで少しずつ考えが変わっていきます。
そして、「もしかしたら自分はやるべきことから逃げ出していたのではないか?」とリオナが気づいてしまったシーンには「わかるよ……」となってしまいました。
でも、リオナがただ逃げてばかりのキャラクターではなかったことは、バリスタを通してプレイヤーは知っています。そう思って、励ましたくなりました。
それから印象的だったのがマートルとアクアのやりとりで、ふたりのインディーズゲームへの意識の違いが感じられてよかったです。
序盤のアクアのずるい物言いがリアルでしたね。
ノーマルエンドを見ないと回収できない隠しエンドがあるようなのですが、登場人物が幸せにならないエンドを見るのは忍びないです。
みんな悩みを乗り越えてほしいですね。