ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

食べ物

『砂糖の世界史』川北稔 岩波ジュニア新書 感想

あらすじ・概要 お菓子にやコーヒー、紅茶に甘味を加えるために使われている砂糖。その歴史は、植民地支配と深く関わっていた。砂糖をめぐる欧州の国々と植民地の関係、そして、コーヒー、紅茶、チョコレートという他の商品作物との関係を説明する。 砂糖が…

『おいしいロシア』シベリカ子 イースト・プレス 感想

あらすじ・概要 ロシア人男性と結婚した著者は、一年間ロシアで暮らすこととなる。そこで食べたロシアの料理を漫画に描いた。肉、魚、乳製品など、ロシアの料理と共に、ロシア独自の文化も紹介。「おかわり」では日本に帰国したあとのふたりが描かれる。 ロ…

『ダンジョン飯』九井諒子 HARUTA COMIX  感想

あらすじ・概要 ダンジョンで妹、ファリンを失ったライオスは、残ったパーティメンバーでファリンを回収し蘇生しようと試みる。しかし食料はなく、ダンジョンで自給自足することを迫られた。魔物オタクのライオスはダンジョンに住まう、魔物を調理、実食しな…

『深夜食堂』(実写映画版)松岡錠司 感想

あらすじ・概要 深夜に店を開く深夜食堂。そこにやってくる人たちは、やくざ、愛人、身寄りのない女性など、何かしら事情を抱えている。店主は、客同士の会話を見守り、ときにおせっかいをして、深夜食堂を運営していく。 ひとつの食堂をめぐる群像劇 いい意…

『かくりよの宿飯』奥田佳子 感想

あらすじ・概要 料理が得意な女性、葵は、宿屋、天神屋を運営する鬼の花嫁として隠世(かくりよ)に連れてこられる。奔放な祖父が残した借金の対価としてだという。花嫁になるのが嫌な葵は、天神屋の片隅で小料理屋を始め、その売り上げで借金を返そうとする…

【少女漫画大好きなスポーツ少女が、漫画家を料理でサポート】仲村つばき『漫画家先生とメシスタント』感想

あらすじ・概要 運動能力が高くボーイッシュな見た目でありながら、少女漫画が好きであることに引け目を感じている少女、ときわ。彼女は父が経営しているアパートに憧れの少女漫画に大好きな少女漫画の作画と原作者が暮らしていることを知る。得意の料理を生…

【夢を追うバンシーとお調子者のインフルエンサーサテュロスの出会い】『コーヒートーク2 ハイビスカス&バタフライ』

あらすじ・概要 さまざまな種族の人たちが集う喫茶店、コーヒートーク。雨季のある日やってきたのは、オペラ歌手にあこがれるバンシー、リオナと、サトゥルスのインフルエンサールーカスだった。インターネットに苦手意識のあるリオナは、SNSを使って器用に…

合法ショタと喫茶店のお姉さんが繊細な恋物語を繰り広げる―みやびあきの『珈琲をしづかに』

あらすじ・概要 18歳の受験生だが、小柄で中学生にも間違えられる主人公、貴樹は、喫茶店のマスターの女性紫都香(しづか)に恋をする。年の差に悩みながらも、喫茶店で勉強を続け、紫都香のことを知りたいと思う。喫茶店で言葉を交わすうち、お互いの心に変…

チョコレートを取り上げられた国を救うソシャゲ風のノベルゲーム―『ショコラティックウォーズ』

novelgame.jp あらすじ・概要 チョコレートが大好きな女性ショコラは、ロマーノ王国でチョコレート禁止法が布かれていることを知る。天才ショコラティエのヴァレンタイン率いる革命軍に参加したショコラは、王城に向かって王と対峙する。しかし王国は思った…

実際に培養肉を研究する学者が語る培養肉の将来性と課題―竹内昌治・日比野愛子『培養肉とは何か?』

あらすじ・概要 畜産による環境汚染や、動物福祉の問題から注目され始めた培養肉。日本国内で培養肉の研究を行っている著者が、研究の進捗状況とこれからの課題、さらには培養肉を研究するメリットを語る。「動物を殺さない肉」が描き出す、未来の社会とは………

男装の女軍人と優しい貧乏貴族の自給自足生活―江本マシメサ『北欧貴族と猛禽妻の雪国狩り暮らし』

あらすじ・概要 極寒の地で暮らす貴族、リツハルドは、男装の女軍人ジークリンデに、初対面でプロポーズしてしまう。利害が一致したふたりは、契約結婚をすることに、トナカイとともに暮らす大地で、自給自足の生活をしながら、ふたりは仲を深めていく。

お菓子作りが得意な少女と腹黒ショタが心を通わせていく過程がかわいい―おきょう『妖精専属菓子職人』

あらすじ・概要 曾祖父の死後、ソフィアは妖精を見る力を得た。しかもソフィアの作るお菓子には、妖精を魅了する力があった。その力に目を付けた伯爵家の令息、ルーカスは、屋敷にソフィアを呼び出し、彼女にお菓子を作らせようとする。その手段としてソフィ…

悩みを抱える人々が甘味処を訪れ少し元気になる―中山有香里『泣きたい夜の甘味処』

あらすじ・概要 傷つき悩む人々の前に現れる、熊と鮭が営む甘味処。その店で甘いものを食べると、少し心が楽になる。マフィン、梅酒ゼリー、パウンドケーキなど、さまざまなお菓子と人生の苦楽が込められた連作短編。

発達障害者が読んだら身につまされたけれど肯定された気がした―heisoku『ご飯は私を裏切らない』

あらすじ・概要 中卒、29歳。派遣のアルバイトを転々とし、何とか食いつないでいる主人公。そんな主人公の楽しみは、食べること。いくらをトーストに乗せたり、パウチのおかゆを袋のまま食べたり。料理をし、食べながらぐるぐると思考は回る。食事を通して底…

居場所のない少女がハーブティを出すカフェを手伝って強くなる―有間カオル『魔法使いのハーブティ』

あらすじ・概要 母親が死んでから親戚をたらいまわしにされていた少女、勇希。横浜に住む叔父の元に預けられることになるが、叔父はかわいらしいハーブティのカフェを経営していた。そこでカフェを手伝うことになった勇希は、やってくる様々な問題や事情を抱…

職場は私物の持ち込みが厳しいので、吊り下げ菓子を冷蔵庫に置いている話

うちの職場は私物の持ち込みが厳しい上に書類仕事なので、持っていけるおやつに悩むことになります。 書類が汚れる可能性があるので、手が汚れるお菓子は避けたい。 いろいろ試した結果、今よく食べているのがつり下げ菓子です。 つり下げ菓子って何? つり…

南極で調査をするおじさんたちが食べる「命の糧」―『南極料理人』

あらすじ・概要 海上保安庁で働く料理人、西村は、行く予定だった同僚がけがをしたことから南極探査チームに参加することになる。ペンギンもアザラシもいない南極の奥地で、個性豊かな男たちと共同生活を送っていく。しかし閉鎖空間の中、チームの面々は徐々…

職場の昼休みに飲んでいる即席スープのレビュー10個

冷え性なので昼はあったかいものを飲みたい。そういうわけで即席スープをマグカップに入れてお湯を注いで飲むことが多いです。 せっかくなので飲んでみた即席スープのレビューを残しておきます。 善太 淡路島フルーツ玉ねぎスープ ポッカサッポロ じっくりコ…

貧乏ふたり暮らしの生活感あふれる食事風景―得能史子『ペリーさんちのおきらく貧乏ごはん』

あらすじ・概要 ニュージーランド生まれのペリーさんと暮らす著者。あまり収入の多くないふたりは、いつも節約してご飯を食べている。買い込んだ食べ物を計画的に使いつつ、ときにちょっと贅沢をしたり、作り置きを使い回したり……。ふたり暮らしの食卓をユー…

イラストレーターがいろいろなお祭りを旅する―たかぎなおこ『おまつり万歳!』

あらすじ・概要 イラストレーターのたかぎなおこは、各地で行われるおまつりに興味を持ち、編集者とともに行ってみることにする。そこには地域の文化が色濃く表れ、熱気にあふれていた。お祭りを見、町のグルメに舌鼓を打ちながら、旅を楽しむ旅行エッセイ。

ペンギンのバーテンダーがやってくる人々のお悩みを聞く―横田アサヒ『真夜中のペンギン・バー』

あらすじ・概要 悩める人々がたどり着き、一夜の不思議を提供する、不思議なバー。その店主はなんと、ペンギン!? 紳士的なペンギンのバーテンダーは、やってくる人々にお酒を出しながら、客の悩みに答えていく。そのバーでは、やってくるお客も不思議なよ…

浅草好きの著者が浅草の店を巡っておいしさを取材―上野うね『浅草うねうね食べある記』

あらすじ・概要 浅草にほど近い場所で暮らしている著者夫婦。趣味は浅草を散歩すること。浅草を巡る上で出会った店を取材し、店の由来やこだわりを聞きながらおいしいものに舌鼓を打つ。浅草に行きたくなるコミックエッセイ。

食いしん坊イラストレーターは東京ならではのグルメを巡る―たかはしみき『東京もぐもぐおいしいもの探し』

あらすじ・概要 食べることが好きな著者は、東京のグルメエッセイの仕事を引き受ける。東京ならではのグルメを求めていると、自然と老舗路線になり……。歴史の深い東京のグルメスポットや、東京だからこそできる体験、東京のおみやげを紹介するイラストエッセ…

ファミリーレストランの歴史から見る日本の家族と外食の関係―今柊二『ファミリーレストラン 「外食」の近現代史』

あらすじ・概要 日本各地にあるファミリーレストラン。それらはどこから来たのか。明治初期のデパートの食堂から始まって、郊外の路面店やショッピングモールに入るまで、ファミリーレストランの歴史を追っていく。そこには、日本における家族と外食の関係が…

空前の牛乳余りらしいので最近食べた乳製品10品をレビューしていく

牛乳余りのニュースが最近叫ばれているので、積極的に乳製品を買って食べてみた。その記録です。 まあ焼け石に水でしょうけど、ちょっとは在庫を減らせるかなと……あと単純にブログ更新するネタが欲しかったので。 雪印北海道100 マスカルポーネ ライフプレミ…

画面がきれいだということしか褒めることがない―江口洋介『洋菓子店コアンドル』

あらすじ・概要 故郷から恋人を追ってきたなつめは、恋人が勤めていたコアンドルという洋菓子店にたどり着く。行くところがなくそこで働かせてもらうことになったなつめは、十村という評論家に出会う。彼はある後悔ゆえにお菓子を作れなくなった職人だった。…

正直すぎるパティシエと東大生と天然娘が店を運営して地域を幸せにする―杉本亜未『アマイタマシイ~懐かし横丁洋菓子伝説~【完全版】』

あらすじ・概要 甘いもの大好きな大学生川嶋と、政治家を目指す天然娘柴田は、天才パティシエの熊谷をスカウトしてさびれた駅前に店を構える。しかし熊谷は正直すぎるひねくれもので周囲と軋轢を生む。それでも何とか店を維持しようとする三人。ある日舞い込…

大統領に仕えた女性料理人の栄光と挫折―『大統領の料理人』

あらすじ・概要 田舎でレストランをしていたオルタンスがスカウトされたのはフランスのエリゼ宮。彼女はそこで大統領のために食事を作ることになった。女性でありよそ者であるオルタンスは、すでにいる料理人たちに薄遇される。オルタンスは大統領と信頼関係…

アラサー男と悪魔娘のくっつかない食事小説―天那光汰『おひとりさまでした。~アラサー男は、悪魔娘と飯を食う~』

あらすじ・概要 アラサーのサラリーマン誠一郎は、偶然悪魔を召喚してしまう。彼が悪魔に願ったのは、「一緒に飯を食うこと」。かくして悪魔娘リリスは、誠一郎が「誰かと飯を食いたい」と思った瞬間に現れ、彼のおごりで食事を共にするようになる。ふたりは…

最近買ったもの5つ(20210505)

無印良品 インド綿縦型マイトートバック 出先でかばんが突然壊れ、その場にあった無印で買ったトートバック。 悪くないけれど肩にひっかけるには持ち手が短いのと、マチが広くないのが難点ですね。あと口が閉まらないので中身が丸見えです。 シンプルだから…