ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

『かくりよの宿飯』奥田佳子 感想

このブログには広告・アフィリエイトのリンクが含まれます。

かくりよの宿飯 一 [DVD]

 

あらすじ・概要

料理が得意な女性、葵は、宿屋、天神屋を運営する鬼の花嫁として隠世(かくりよ)に連れてこられる。奔放な祖父が残した借金の対価としてだという。花嫁になるのが嫌な葵は、天神屋の片隅で小料理屋を始め、その売り上げで借金を返そうとする。葵は、料理をしながらあやかしたちの問題を解決していく。

 

まともに優しい男が報われる話はいい

筋書きとしてはベタベタな話ではあるんですが、ストーリーに細やかな気遣いを感じられ、安心して見られる内容でした。

 

特にお気に入りなのは鬼である若旦那の優しさですね。葵を無理やり嫁にしようとする導入ではあるものの、基本的に葵のやりたいことはやらせてくれます。好きな相手以外にも紳士ですし、人の上に立つ人間としての自覚もあります。

女性向けってこういうまともに優しく、人格者な男性キャラクターが報われる話が少ないので、すごく嬉しかったですね。

若旦那がこういうキャラクターなので、周囲の妖怪たちが若旦那のために動くのも説得力があります。

 

葵もコミュ力が高くて優しい、主人公にありがちな性格設定ではあります。しかし嫌なことは嫌ときちんと答えるたくましさや、人間味のある図々しさがあるのが面白かったです。

また、倫理のないシーンに的確なツッコミを入れてくれるため、倫理のない展開が始まっても安心感がありました。

 

「この設定で見てみたいもの」をきちんと入れた作品で面白かったです。

若旦那がどうして葵を嫁にしようとしたのか、アニメでは判明しませんが、切りのいいところで終わっているため見やすいと思います。