まほやくの2、3、4周年イベストを一気に読んだので感想を書きました。
4周年を記念して2、3周年のイベストが解放されていたのと、ちょっと周回を頑張って4周年のイベストを解放したので読めました。
わかりやすいようにまとめて記事にします。
2周年 繋いだ絆は魔法のように
トンチキとシリアスが交互にやってくるのでジェットコースターのようなイベストでした。心理的負荷が強かったです。
序盤では魔法使いたちが賢者を喜ばせるためにバラエティ番組に挑戦しますが、聞きかじりの知識しかないのでバラエティとしては成立しておらず、迷走するシーンは爆笑しました。オズが絶妙に素直なのもおかしいです。
突然怪獣大対戦が始まり、怪獣映画のパロディせりふを語っていたところも面白かったです。ミスラの方が怪獣にこだわりが強いのも笑います。
一方シリアスシーンは、キャラクターのだめなところ悪いところが押し出されていて、心労がすごかったです。おそらく好きなキャラクターに夢を見ていたい人にはつらい展開だと思います。
(他人にとっては)しょうもない理由でオズにけんかを売ってオズと殺し合うミスラ、野次馬的に戦いに参加する北の魔法使いたち。
怪しげな宗教団体に育てられたリケは、平和な家庭環境で育ったミチルに自分のことを受容してほしいと迫ります。
ブラッドリーとネロの関係には詳しくなかったんですが、昔のブラッドリーがDV男過ぎて怖かったです。ノベルゲーム形式なので絵での描写はありませんが、DVにトラウマがある人は思い出してつらくなる可能性があります。
でもブラッドリーはあの世界でのヤクザのボスで、暴力の世界の男だということを踏まえれば、別におかしい描写ではないです。そこも恐ろしいです。描写力がすごいです。
総合して見ると、関係は良くも悪くも変化していくという回でした。ソーシャルゲームだとサザエさん時空で変わらない関係性を維持していくことになりがちなので、まほやくは変わっていく物語であるという主張なのかもしれません。そうだとしたら、どのように変わっていくか楽しみです。
3周年 どうかあなたに、虹の物語を
こちらはわかりやすく番外編の話。そして児童文学仕立てです。絵本作家の名前が『不思議の国のアリス』の作者「キャロル」、キャロルを世話する大人の男性が『ナルニア国物語』の「アスラン」、そしてメーテルリンクの青い鳥から名前をもらった「ルチル・ミチル」がルカ・キャロルと仲良くなる。児童文学に詳しい人ならにやりとできるネーミングです。
物語に閉じ込められた少女が、外に出ていくというのも児童文学にありそうなテーマです。
まほやくの魔法使いがこれを語るということは、物語はただ耽溺するためにあるのではない、外の世界に出ていくためのものだということなのかな。
外に出たルカには、幸せに暮らしてほしいです。
4周年 きっと、きみと奇跡を
2周年と同じボルタ島でのできごと。実質2周年の続編です。
バルタザールってバスチアン・バルタザール・ブックス(『はてしない物語』の主人公の名前)じゃん……ということでやっぱりまほやく自体が児童文学のパロディなのでしょうか。
大きいモンスターが好きなミスラ、賢者の世界に怪獣ものというジャンルがあると知ったらうらやましがってくれそう。
ゲストキャラクターのひとりがドラコンで、賢者である晶がドラコンに入れ込むところが面白かったです。ゲストキャラとの関係性……良いです。
毎回言っている気がするんですが、こういう既存のキャラクターと関係性があって、出番も多くてっていうキャラクターに立ち絵がないのはもったいないです。
双子がどうしてドラコンを殺したのかというのも、回想シーンでぞっとしました。やはり、北の国は恐ろしいところですね。
そんな双子を守ろうとするフィガロの態度にも、何だか複雑な気持ちになりました。彼にとっては師匠なんだよなあ。
発表された時期が同時過ぎるので逆にパクリなのはありえないんですが、人魚、島、暗くて狭いところに閉じ込められるキャラ、と、ちいかわと奇跡のネタかぶりをして面白かったです。シナリオライターは偶然に頭抱えてそうです。
あとメインストーリー2部を読んでからの方がいいのに、こちらを先に読んでしまいました。話は何となくわかるからよしとします。
以上です。まほやく感想、次回は第2部メインストーリー感想になると思います。興味があったらまた読んでください。