あらすじ・概要
仙台近くで被災し、ライフラインや物資の足りない生活を送ることになった著者。震災直後の混乱の仲身重の妻を迎えに行き、実家で協力して物資を集める。混乱時期から物資が戻るまでを、被災者の視点から描くコミックエッセイ。
ライフラインを失ったときのサバイバル技術
仙台近くで被災し、家族は無事だったものの、電気や水道のライフラインを失い右往左往する生活を描いています。
災害直後は物資の確保、熱源や光の確保が重要で、家族全員で走り回ります。ライフラインが戻るとどこか拍子抜けするように元に戻るのが不思議でした。
しかし、比べるものではないかもしれませんが、田舎の人のサバイバル能力の高さを感じます。
被災してすぐは傷みやすい食べ物をお互いに融通し、空いている部屋に親戚を居候させ。スーパーが遠いため日常的に買い置きをしている。
生まれたときから都会っ子の自分は、こういう振る舞いをするのが難しいでしょう。
著者は親しい親戚は全員無事で、その状態でこの漫画を描いています。親しい人に被害がないからユーモラスに描けるのであって、実際に家族を亡くした人にとっては違った話があるかもしれません。
著者は漫画を描く傍ら家業である陶芸を手伝うという特殊な働き方をしており、その生活も独特でした。
登場した食器がちょっとほしくなります。
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