ブックワームのひとりごと

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『おいしいロシア』シベリカ子 イースト・プレス 感想

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おいしいロシア (コミックエッセイの森)

 

あらすじ・概要

ロシア人男性と結婚した著者は、一年間ロシアで暮らすこととなる。そこで食べたロシアの料理を漫画に描いた。肉、魚、乳製品など、ロシアの料理と共に、ロシア独自の文化も紹介。「おかわり」では日本に帰国したあとのふたりが描かれる。

 

ロシアの食文化と独自の風習が面白い

 

最近ロシアについてつらい話題しか流れて来ません。たまにはポジティブな話題を聞きたいと思って手に取りました。ロシアの文化を食べ物を通して知るコミックエッセイで面白かったです。

絵柄がかわいらしく、読みやすかったです。

 

ダーチャ(ロシアの別荘)や年中行事、季節の食べ物についても描かれていたのが面白かったです。その土地の独自の文化や食べ物は好きです。

肉や乳製品だけではなく、魚の料理や発酵食品が紹介されているのも面白かったです。発酵食品は腐らせたときが怖いので、自分では作る勇気がないです。しかし他人が作っているのを眺めるのは楽しいです。

「~じゃない?」という、著者の夫の独特の話し方がほっこりします。

 

 

しかし、ロシアとウクライナの戦争が始まってからは意味合いが変わってしまいそうな部分もあります。

続刊である「おかわり」にはジョージア(旧グルジア)の話題が出てきます。ジョージアはロシアと距離を起きコーカサスの国としてのアイデンティティを強めようとしています。最近ジョージアの駐日大使がよくバズっていますね。面白い人だけど彼もジョージアの国益のために活動していることを忘れない方がいいと思います。

このあたりは今書こうとすると雰囲気や解釈が変わってしまうでしょう。

やはり戦争があると楽しい話も楽しいだけでは済まなくなります。何かをのんびり語るということも平和な国だからできるのかもしれません。

 

 

 

 

 

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