ブックワームのひとりごと

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『ライム博士の12ヶ月』坂田靖子 白泉社文庫 感想 

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ライム博士の12か月 (白泉社文庫)

 

あらすじ・概要

ライム博士は、UFOから捨てられたロボットを引き取ることとなる。ところがそのロボット、メフィストは、失敗ばかりのポンコツで……。コミカルでどこか心温まるロボットと人間の交流譚。スリの青年と金持ちの子どもの交流を描く、『ヒューイ・デューイ物語』も収録。

 

牧歌的な雰囲気のコメディ

ほのぼのとした雰囲気の作品。メフィストがかわいい。無口で不思議なロボットが騒動を引き起こします。

絵本のような牧歌的な世界観で、でもどこかシュールでもあり、面白かったです。

読者としてメタ的な視点から見ていると、メフィストの不器用さが心配になってきます。周囲の人はメフィストの意図を理解していないことも多いです。

しかしメフィストのような存在が「いていい」と肯定される結末には、ほっとする気持ちがありました。ライム博士やその他の登場人物はメフィストのことを変なロボットだと思っていますが、いないと寂しいと感じます

私も無口な気質なので、メフィストには共感してしまいました。

 

同時収録されていたのは、『ヒューイ・デューイ物語』です。

奔放なお金持ちの子どもにスリの青年が振り回される話です。

奔放でわがままだけどどもらしい純粋さを持つヒューイがかわいらしかったです。

デューイも徐々にヒューイのことが好きになり、ふたりは親子のようなきょうだいのような、親友のような関係になっていきます。

個人的に好きな回はワニの子どもの回ですね。生き物はその土地で暮らすべきだと思っているので内容に共感しました。

 

 

 

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